家族と法 離婚しても子に会いたい 交流求め、調停・審判急増

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO13453130Y7A220C1CC1000/

離婚で家族がばらばらになって「縁が切れる」という感覚が薄まり、離婚しても父母ともに子供と会うべきだという意識の変化が背景にある、と司法関係者はみる。

昨秋、東京家裁が1つの決定を出した。別居中の母親に月1回娘を会わせる約束を守らない50代の父親に対し、「1回の面会拒否で100万円」の支払いを命じる決定をした。高裁で30万円に減額されたが、子供との交流を重んじた新たな判断として注目された。

もともと面会交流の規定は民法には明確にはなかったが、12年施行の改正法に「子の利益を最も優先して考慮しなければならない」と明記された。超党派の議員連盟は昨年末、離婚後も親子関係が続くよう促す法案をまとめた。ただ離婚の背景にDVがある場合も考えられ、反対意見も強い。

離婚数が減少しているのは仮面夫婦が増えているからとのこと。今や色んな夫婦の形があるのだろうと思います。


銭湯女子会 思わず本音 朝までオール 旅行気分

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO13449910X20C17A2TI5000/

「新宿天然温泉 テルマー湯」。「5年後は結婚して子供を産んでいたいな」「ハードな働き方は自分にはできないかも。でも結婚も仕事も子供も全部欲しい」。夜も深まれば、お酒の効果もあってか、ぽつりぽつりと本音が漏れる。

杉並区の「荻窪 武蔵野温泉 なごみの湯」も若い女性が集まる。人気の理由は3500円の「夜スパセット」だ。会社員の三浦さん(25)はある日、友人と2人で訪れた。入館したのは午前0時、「5種類の岩盤浴を制覇したら、2時間たっていました」。さらにお風呂で2時間、仕事や恋愛の話。「携帯はロッカーに置いていくので、自然と話す量も多くなります」

友人4人と文京区の「スパ ラクーア」や江東区の「東京お台場 大江戸温泉物語」でよく朝まで過ごす荒川さん(27)。「誰かの家で飲むこともあるけど、それだけではつまらない。気分はプチ旅行」と銭湯オールの魅力を語る。

癒やしと真新しさ、繋がりという点で、女子たちのニーズを拾っているように思います。


米アカデミー賞、大統領批判相次ぐ 「分断、戦争に偽りの正当性」「全ての移民のための賞」

http://www.nikkei.com/article/DGKKASGM27H8D_X20C17A2EA2000/

外国語映画賞に輝いた作品「セールスマン」のイラン人のファルハディ監督はイスラム圏7カ国の市民らの入国を禁止したトランプ氏の大統領令に抗議して授賞式を欠席した。

メキシコ人俳優のガエル・ガルシア・ベルナルさんは長編アニメーション賞の候補者を読み上げる際、「メキシコ人として、ラテンアメリカ人として、人間として、私たちを分断する壁の建設に反対する」と表明。

授賞式の会場には、移民の支援などに取り組む人権団体、ACLUへの支持を意味する青いリボンを身につけたハリウッドスターの姿もみられた。アカデミー賞は昨年、主要部門の候補者が白人に偏り、主催団体が「人種差別」と批判された。

このような機会を利用して政治的発言をバンバンする点で日本とは大きく違うのだなと思います。


大統領巡る米の報道 権力恐れず、地道に取材

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO13404680X20C17A2TCL000/

大統領の罵倒にもかかわらず、メディアは一歩も退きません。さすがです。これぞ米国の報道の伝統だからです。というのも、最近、欧州への取材のために搭乗していた機中で、懐かしい映画を再び見たからです。「大統領の陰謀」です。1972年に起きた「ウォーターゲート事件」を取材した「ワシントン・ポスト」の2人の新聞記者の活躍ぶりを描きました。

なぜこの映画を思い出したのか。去年の大統領選挙中、ロシアが民主党全国委員会の幹部のメールを盗み取って「ウィキリークス」で暴露したこと、選挙中からトランプ陣営がロシアの情報機関幹部と連絡を取り合ってきたことなどをメディアが次々に暴いているからです。

これに対しトランプ大統領は「情報を漏らすヤツがいる」と激怒しています。トランプ陣営の手法に危機感を抱いたFBIあるいはCIAの職員がメディアにリークしているのでしょうか。これが、私にはまるで「ウォーターゲート事件」の再来に見えるのです。

「大統領の陰謀」観たことありますがなるほど、現政権と重ねて観るとまた面白そうです。


VB、会話型ロボの開発担う 患者の社会参加・高齢者の相手… 大手と提携 IoT端末視野・法人レンタル

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ボッコはロボット開発VBのユカイ工学が開発。スマホと連動して文字を音声に変換したり、音声の伝言を送信したりし、遠隔から自然に会話ができる。もともとは自分の子供との会話をより大切にしたい思いから、ボッコを発案した。

オリィ研究所。同社が開発している対話ロボット「オリヒメ」は学校や病院で活躍する。カメラとスピーカーを内蔵し、利用者はパソコンやスマホで遠隔操作。オリヒメの近くにいる人と会話できる仕組みだ。オリィ研究所のビジネスモデルは、ロボットを法人に貸し出すことが特徴だ。安定した事業基盤を築き、利用者の幅を広げていく。

ロボットVBを支えるのは設計図を形にする中小のモノ作り企業だ。町工場が立ち並ぶ東京都墨田区。オリヒメの試作品はその一社、浜野製作所が製作した。VBの有望性を見極めて出資し、積極的に支援する。大手企業もVBを中心にした開発の輪に入っている。「ユニボ」を開発しているユニロボット。同社は富士通のVCやニコンなどが設立したプライベートファンドなどから約3億円の資金を調達した。

コミュニケーションはどの分野でも必要なものであり、これまで代替するものがなかったということでしょう。


固定費ずしり、緩まぬ財布 スマホ・保険料・光熱費…支出の1割に

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総務省の家計調査によると、2人以上の働く世帯の携帯電話料金は、2016年に年16万5千円と10年前に比べ5万6千円も増えた。家庭のネット回線の通信料と合わせると、通信費は19万7千円。20万円に迫り、10年前から6万8千円も増えた。

意外に増えているのが保険料だ。掛け捨て型の保険の費用は年10万2千円と初めて10万円を超えた。生命保険協会によると個人保険の保有契約件数は10年で5千万件増えた。伝統的な死亡保障だけでなく、医療保険やがん保険、介護保険が普及。「国の社会保障制度への不安が募る中、『長生きリスク』への備えが広がっている」(大手生保)

家計調査によると、2人以上の働く世帯の実収入は632万4千円でリーマン危機前の10年前を1万5千円上回った。しかし消費支出は371万5千円と、12万8千円減った。預貯金に回す金額は19万6千円増え85万4千円となった。

格安スマホなど固定費を減らす手段は10年前より広がっているのに、減っていないというのがミソですね。


長老の逸話に耳傾け 介護施設で聞き書き、発信

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高知県本山町。「デイサービス長老大学」に、にぎやかな会話が響く。傍らでほほ笑む代表の沢本(39)さんが相づちを打ちながら手元でメモを取る。「聞き書き介護」を実践する。10人ほどの利用者の多くは認知症患者だ。同じ話を繰り返す人も少なくない。だが「何度も話すことは本当に伝えたいこと」と粘り強く、何十回でも耳を傾ける。

千葉で生まれ育ち、鍼灸マッサージ師の資格を取った。カヌーにカヤックと川遊び好きが高じ、「清流のそばに住みたい」と高知に移住。沢本さんはマッサージ、妻は介護事業所のケアマネジャーの仕事で生計をたて、借りていた家を改装して夫婦で施設を開いたのは2年前のことだ。

ある90代の女性は近所で有名な気難し屋さん。施設に来ても「帰る」と言い張っていたが、話を重ねると徐々に心を開いた。昔の漁の写真を見ると「川のウナギは私が全部取っていなくなってしもうた」と冗談を言い、愉快な替え歌も披露。その姿は家族すら驚かせた。「毎日来たい」と女性が見せる笑顔に、「やってきたことは間違いではなかった」と実感する。

認知症ケアの大変さを反転させていて、頭の下がる思いです。施設の名称も素敵だと思います。


危ない観光 豪悩ます SNS写真のため断崖へ秘境へ 事故多発 立ち入り規制もお構いなし

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ロイヤル国立公園。入り口から1時間ほど山道を歩くと、海にせり出した真っ白な断崖が目に飛び込んでくる。2014年にインスタグラムで話題になったのを機に、真っ青な海を背景にして断崖で写真を撮る観光客が急増。その数は騒ぎになる前の5倍の月1万人に上った。

ウエディングケーキ・ロックから南へ20キロの「フィギュア・エイト」にも写真愛好家が後を絶たない。8の字型の天然プールで全長は約5メートル。高波にさらわれる恐れがあり、地元の人は近づかない場所だ。NPWSによると、サンダル履きの軽装で気軽に訪れる若者が増え、擦り傷や骨折などのケガが「常に起きている」。

ソーシャルメディアに詳しい西オーストラリア大学のハーパー講師は「現代ではインターネットに掲載する写真の方が実際の暮らしぶりよりも価値を持つ」と話す。観光地にとっては宣伝効果もあり、写真目当ての観光客を完全に締め出すのは難しいと指摘している。

警告や取締りは必要ですが、あとは自己責任だと思います。それが仕事になってる人もいるでしょうし。


ホテル、耐震性公表の荒波 安全優先 淘汰始まる

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静岡県などが耐震性を公表したのは、2013年の耐震改修促進法の改正で、大規模な建物の耐震性の公表が自治体に求められたためだ。対象となるのは81年以前の耐震基準で建てられた施設。不特定多数の人が出入りし、3階建て以上で床面積5千平方メートル以上の物件などを規制する。各施設は15年末までに診断結果を県など地元自治体に報告。その後、自治体が公表する。

ホテル・旅館側にとって、結果の公表は集客に直接、影響してくる。とはいえ、大型の建物の改修にはおおむね数億~数十億円の費用がかかる。費用を回収できるだけの収入を上げるのは簡単ではない。そのため耐震性を公表される前に閉館を決断するホテルも多い。

星野リゾートは、経営破綻した山口県長門市の「白木屋グランドホテル」の跡地に新ホテルを19年に建設する。長門市と組んで、温泉街を再生させる。大江戸温泉物語は鳴子温泉の「幸雲閣」を買収した。「効率化の徹底で手ごろな価格を実現し、集客力を高める」(マーケティング部)考えだ。

いずれ当たり前になるんでしょうけど、震災後の過渡期でホテル・旅館側は踏ん張り時だと思います。


温故知親 今も息づく「東遊運動」 技術学ぶため日本留学

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO13360680U7A220C1CR8000/

日本へのベトナム人留学生は急増している。日本学生支援機構によると、2015年度の調査では約3万9千人と10年前の22倍。この10年の間に韓国や台湾を上回り、中国に次ぐ2番目の多さとなった。

静岡大グローバル企画推進室の野沢特任教授は「ベトナムでは東遊運動の考え方が、日本語学校などの形で現代にも受け継がれている」と期待する。ベトナムで簿記などを教える元国税庁長官の大武さんも「戦争が長く続いたベトナムは、日本が築いた平和や繁栄を学ぼうとしている。現代版の東遊運動と言える」と語る。

天皇、皇后両陛下は今回のベトナム訪問で、フエのファン・ボイ・チャウ記念館を見学される。同会の安間代表は「両陛下の訪問を契機に、これからの交流を担う若い世代が歴史を共有し、両国の友好をさらに発展させてほしい」と願う。

確かにベトナムからの留学生多いと思います。その背景に東遊運動とファン・ボイ・チャウの存在があったことを知りました。