未踏の洞窟求む 暗闇の奥「誰より先に」 吉田勝次さん

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO25957930R20C18A1CC1000

ひげ面の洞窟探検家、吉田勝次さん(51)。20年以上、未踏の洞窟を探し求めてきた。1年の約3分の1を探検やその準備に費やす。国内はもちろん海外約30カ国も含め、これまで足を踏み入れたのは優に1000カ所を超える。「洞窟ばか」。こう自称する。

洞窟との出会いは28歳のとき。アウトドア雑誌で知った浜松市の探検家グループに同行し、愛知、静岡県境にある手つかずの穴に入った。体を折り畳み、ほふく前進で岩の割れ目を進んだ。「こんな世界があるのか。未知の生き物もいるかもしれない」。全身泥だらけの体が興奮で震えた。

今は多くの人に洞窟の魅力を知ってもらおうと、建設会社の社長を務める傍ら、ツアーガイドを行う「地球探検社」も経営する。「洞窟の美しさやワクワク感を味わってほしいのはもちろんだが、同時に危険性も伝えたい」。遊び半分で洞窟に入って事故が起きれば、立ち入り禁止になる可能性もあるためだ。

本当にやりたいことをやっている珍しい人だと思いました。自分のワクワクに従っているから凄と思います。


フェイスブック、メディアの信頼性格付け 偽ニュース排除へ 利用者が評価

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO25959210R20C18A1EA2000

これまでもユーザーが見つけた疑わしいニュース投稿に「警告」マークを付けたりして、利用者に注意を促してきた。今回はこの措置をさらに進め、ユーザーの評価を基にニュースメディアをランク付けする。基準は「信頼性」「有益性」「地域性」で、それぞれで高い評価を得たメディアのニュースがニュースフィードに表示されやすくなる。

ザッカーバーグ氏は自身の投稿で「フェイスブックが価値判断するのは心地よくない」と指摘。一方で「第三者の専門家による判断も客観性の問題を解決できない」と説明し、ユーザーの判断に頼る意義を強調した。

ニュースを選別する点で、編集権を持つメディアに近づく大きな戦略転換だが、自らは手を施さず、プラットフォーマーとしての地位は変わらない。SNSの発祥でもある「友人同士のつながり」という原則にこだわり、偽ニュースもその延長線上で解決しようとしているもようだ。

社会性を重視しての戦略転換。確かに第三者でも客観性の問題を解決できませんし、ザック氏の信念上はやはりつながりが原則でしょう。


米、週明け混乱の恐れ 政府機関が閉鎖 「移民」歩み寄り焦点

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オバマ時代の政府閉鎖では、政府の諸手続きが滞り、内外の企業に影響が出た。例えば、輸出入の証明書を出す業務が一部で滞り、ビールやワインが出荷できずに港に留め置かれた。銀行が政府の個人情報システムに接続できなくなり、個人や中小企業にお金を一時的に貸せない事態が120万件に膨らんだ。

与野党は新たなつなぎ予算の成立に向けた調整を急ぐ。上院でつなぎ予算を通すには制度上、60票が要る。51議席を持つ共和党だけでは足りず、民主党の協力が欠かせない。19日のつなぎ予算採決に進む動議の投票でも民主党から保守派5人が賛成したが、共和党も実質4人反対。共和党は党内の造反も抑える必要がある。

移民政策で歩み寄れるかが焦点だ。民主党は幼少期に親と不法入国した若者の滞在を認める制度「DACA」の存続を求めている。トランプ氏は国境の壁の建設など厳格な国境管理を受け入れれば、DACA存続に応じる可能性を示唆し、双方の溝は深い。

経済的な損失は240億ドルとも推定されたとのこと。ずっとつなぎ予算で時間を稼いできており、今回上院でつなぎ予算を可決できても一時しのぎ。


防衛、米豪印と連携強化 インド太平洋戦略を推進

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ターンブル氏は今回、わざわざ日帰りの日程で来日した。日豪が緊密な連携をアピールする背景には、朝鮮半島情勢の緊迫に加え、南シナ海やインド洋での中国の活動への共通の懸念がある。トランプ政権になって米国が積極的に国際社会で指導力を発揮しようとしなくなっているとみえることも、日豪が「準同盟国」としての関係強化を急ぐ一因だ。

会談では日米豪3カ国、日米豪印4カ国の安保協力の枠組み強化で一致した。日本としては「準同盟国」との協力網を広げ、日米同盟を基軸としつつ、米国への過度な依存を避ける意味合いがある。

安保協力の枠組み強化は自由で開かれたインド太平洋戦略にも沿ったものだ。同構想は太平洋とインド洋を結ぶ地域全体で、法の支配や市場経済を重視する国際秩序の維持を狙うもので、日米豪印の連携を前提にする。米国に加え、インドとも、安倍氏とモディ首相との会談で戦略推進で一致している。

反中国と同時に親中国の面もあるようです。政権交代も頻繁なので、足場が弱い感じです。


シンゾウとの距離 世界のリーダー ウラジーミル・プーチン 実利探る「親日家」

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プーチンと安倍の会談は20回を数え、安倍の求めに応じて1対1の場も設ける。個人的な関係をテコに2国間の最大の懸案である北方領土問題を動かそうとする安倍に対し、プーチンは米国を意識した世界戦略の中で安倍を見る。極東ロシアでの経済協力への期待はあっても、世界戦略の文脈での実利は明確でない。

柔道家で「親日」のプーチンは長期政権を築く安倍も好みだが、ミサイル・核開発に突き進む北朝鮮の問題で、安倍はトランプと共に強硬論を展開している。米国への対抗もにらみ制裁に否定的なプーチンの立場と溝が広がる。

強いロシアの復活を掲げるプーチンは日本の価値を「経済」「対米カード」から測る。欧米と激しく対峙するプーチンがいま注力するのは米国の同盟関係を揺さぶることだ。安倍にも「対米カード」としての価値を探るが、対独戦勝70年式典の時のように「肝心な時に米国から独立した外交ができない」との印象がぬぐえない。

なるほど、微妙な間合いを取っている形ですね。実利、対米カードというのがキーワード。


相乗りタクシー 実験 アプリで仲介、運賃安く

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相乗りの最大の狙いは、運賃負担を減らすことだ。仲介が成立するとアプリで移動ルートを割り出し、距離に応じて合計運賃を算出。それぞれ単独で利用した場合の乗車距離を加味して決める。2人だと最大4割安くなり、通勤や通学など長距離でタクシーに乗りやすくなる。

米ウーバーテクノロジーズは米国やアジアで複数の乗客が自家用車に相乗りする「ウーバープール」を手がける。日本では自家用車による「有償運送」は白タクとして禁止されている。今回の実験は運転手がタクシー乗務員という点で異なる。規制緩和が進まない日本では、タクシー会社が旗振り役になっている。

アプリの利用者を十分に確保できなければ、複数の乗客をタイミング良く仲介するのは難しい。一般の消費者にとっては初対面の人と一緒に乗るのは抵抗感もありそうだ。日本交通のアプリでは助手席と後部座席に分かれて乗ることで安全性を高める。大和自動車は性別が違う人を仲介しないように設定できる。

実験としては良いと思います。ただタイミングが合わないイメージや面倒なイメージもあります。


グーグル、AI活用手軽に 利用企業、専門家要らず わずかな材料で画像分析

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新サービス「クラウドオートML(機械学習)」を一部顧客を対象にサービスを始めた。第1弾として高度な画像認識システムを簡単に作れるサービスをクラウドで提供する。従来はAIの専門家がAIの機能をプログラミングで作ったうえで、大量のデータを読み込ませて学習させる必要があった。

グーグルや米アマゾン・ドット・コムや米MSなどのクラウド大手は音声や画像を認識したり、文章を自動で他の言語に翻訳したりする機能を持つ「学習済み」のAIもクラウドで提供している。ただ機能は限られており、企業の多様な画像認識ニーズに対応するのは難しかった。

グーグルによると高度な知識を擁するAIの研究者は世界に数千人しかおらず、データサイエンティストも100万人に満たない。こうした供給側の限界をクラウドで解消しようというのが同社の戦略だ。

これでまたAPIなどを使って多様なサービスが生まれそうです。アイデア次第でヒットも生まれますね。


家も街も「刷って」つくる SFを現実に プリンターが工場

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慶応大学SFC研究所のソーシャルファブリケーションラボ横浜拠点。同研究所の田中教授は、3Dプリンターを家造りに活用できないかを研究する一人だ。

「壁」といえばコンクリート製で無機質なイメージを想像するが「未来の壁は想像通りではない」と田中教授は言う。空気や光、湿気など必要な分だけ家の中に取り入れ、必要でないものは遮断する。人の住生活にあった家造りをするには複雑な形状を持った建材が必要だが、3Dプリンターを使うことで実現が可能になるという。

ロシアでは未開の地のインフラを整えるために、無人操作による3Dプリンターが家を2日間で造る研究が進んでいる。人口減少が進む日本とは異なり、世界では人口が急増し、食糧問題と並んで住空間をどう整備するかは大きな課題だ。宇宙空間などに人間の活動範囲が広がれば、こうした3Dプリンターを使った建設作業は大きな威力を発揮するだろう。

驚くものが3Dプリンターで作れる時代。確かに宇宙空間での建築などまで想像は膨らみます。


シンゾウとの距離 世界のリーダー 文在寅 「2つの顔」広がる亀裂

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文の「被害者中心主義」はとどまることを知らない。2015年の日韓慰安婦合意について作業部会が「被害者の意見を十分に集約しなかった」との検証結果を発表すると、文は「合意では慰安婦問題は解決できない」との声明を発表。問題解決には「謝罪」が必要だと踏みこんだ。文政権の背後には日韓合意の破棄を訴えて大統領府を突きあげる慰安婦関連の市民団体がいる。

文は北朝鮮地域出身の両親のもと経済的に恵まれない家庭で幼少期を過ごした。反独裁の学生運動に明け暮れ、卒業後は人権派弁護士の道を選んだ根っからの運動家だ。妥協や曖昧さを嫌う「潔癖」と自らの性格を分析する。

矛盾にみえる発言も、文にすればどちらも原理原則となる。「積弊(積み重ねられた弊害)清算」は文政権の一丁目一番地の政策。慰安婦問題や徴用工問題もその一つだ。日本との良好な関係も北朝鮮問題の解決に欠かせない。とはいえ、歴史問題にこだわる「進歩系政治家」の顔で日本に拳を振り上げるような言動の直後に「国家元首」として未来志向を説く「ツートラック(2路線)」政策は日本には受け入れにくい。

韓国人は歴史問題と友好は割り切って考えるようなツートラックのイメージがあります。この方もツートラック。


シンゾウとの距離 世界のリーダー 習近平 笑顔の下 隠せぬ不信

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習は昨年6月、内々に対日関係の改善に舵を切っていた。肝煎りの「一帯一路」に安倍が協力を表明した時期だ。安倍を信用したわけではない。靖国神社への再参拝や台湾への接近に対する警戒は消えず、会談のたびにクギを刺す。憲法改正の動きも平和路線の転換かと懸念する。

習の政治家としての原点は15歳で下放された陝西省の寒村で過ごした7年間だ。ノミやシラミにかまれながら暮らし、13億人を抱える国の実情を知った。「民衆とは何かを理解したのは最大の収穫だった」と語っている。だからこそ民衆の反日感情には気を使う。14年の安倍との初会談では「歴史は13億人の中国国民の感情にかかわることだ」と訴えた。

習がこだわるのは中国主導の舞台に日本が参加するという構図だ。日中の立場が既に逆転したことを日本に認めさせて、対日関係を前に進める。それが中国の民衆が受け入れやすい形だと考える。一帯一路の協力に積極的な二階を重視するのはこのためだ。国交正常化を実現した田中角栄の流れをくむ二階は歴史や尖閣諸島の問題に深入りしない。

一帯一路の実現に向けて、用意周到な動きをしている印象です。田中角栄の流れを組む二階氏重視の点も日中関係においてポイントだと思います。