「農協支配」改革進むか 生乳、与党内にも慎重論

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO02339910V10C16A5NN1000/

搾りたての生乳は腐りやすく、季節によって需要の変動が大きい。こうした取り扱いの難しさが需給調整役の農協に流通を一本化する際の根拠になった。JA全中の奥野会長は「熊本地震でも全国の指定団体が連携し、被災地の生乳を素早く処理した」と制度の意義を主張する。

問題はバターが不足しても、酪農家の増産意欲が高まらない点にある。明治ホールディングスなどの大手は過去最高益だが「酪農家のコスト上昇分はすでに吸収した」として値上げを拒み、酪農家の手取りは伸びないまま。規制改革会議は「指定団体の交渉力は弱く、肥大化した弊害の方が目立つ」と指摘する。

規制改革会議が目指した制度廃止には踏み込めず、当面は法的な指定が残るホクレン農業協同組合連合会などが一定の支配力を保つ。農協を離れる酪農家も全体の3~5%まで増えたが、農協にとどまる酪農家が大多数だ。今後は生産者と消費者が納得できるような改革の着地点を見いだす必要がある。

どこかでこの悪しき構造にメスを入れる必要はありますからね。消費者志向は無視できないと思います。