都会のキャリア地方で生かす ストーリー立て助言/プロの目で魅力発信

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO23031440S7A101C1TY5000

イキビズで、副センター長の平山真希子さん(42)。大学を卒業し現在のP&Gジャパンに入社。平山さんが地域の活性化に取り組むのは初めてではない。魅力を発信しきれていない地域が多いことがもどかしく、群馬県みなかみ町の観光協会に4年間勤務した。3年半前、老舗旅館の後継者との結婚を機に壱岐に移り住んだ。若女将としての仕事と3人の子育てに追われている時にイキビズの創設と副センター長の募集を知る。子どもたちの将来のためにも、自分のスキルと経験を生かして島を活性化したいと名乗りを上げた。

出版社リトルモアに5年間勤めた後、04年に故郷に戻った岩本歩弓さん(41)。編集に携わったガイド本が金沢観光の定番、兼六園もひがし茶屋街も載っていない本と話題を呼んだ。実家は百年続く桐工芸の店だ。「人間国宝級の芸術家の作品と、大量生産の土産物の間にある金沢の工芸品の魅力を知ってほしい」と考えている。「何もないのが嫌で東京へ出たけど、金沢に戻ってからは『こんなにすてきな作品や、面白い人がいるんだ』の連続」と笑う岩本さん。

福岡県男女共同参画センター「あすばる」センター長で内閣府男女共同参画会議議員の松田さんは「地方に優秀な人材を集めるには、積極的に移住者に仕事を回すトライアル発注など行政の工夫が必要」と指摘する。一方で松田さんは「大都市以上に男性社会が根強い地域もある。女性が成功できる場所かどうか、地方議員の女性の割合などを検証することも大切」とし、「移住で所得水準が低下すれば将来の年金額などに影響する。ライフプランや生活の質を見極め、是非を判断すべきだ」と話す。

よそ者や故郷に戻って、こういう働き方もできるんだということを都会のキャリア女性へ浸透させることが必要そうです。