終末期患者の意思、尊重を 厚労省がモデル事業 自宅で最期迎える・病院で延命治療…自治体や病院、情報共有

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO20271650S7A820C1CR8000/

厚労省によると、2015年に自宅で死亡した人の割合は12.7%だったのに対し病院は74.6%に上る。同省は超高齢化社会に対応して在宅医療を推進。自宅でみとる体制の整備を進めているが、患者本人の意思に必ずしも沿わない医療が行われている実態があるとみている。

そこで、患者の意思についての情報共有を進めるモデル事業を全国で実施する。在宅医や救急医、市町村職員などが参加。延命措置の希望の有無などを記入する用紙を配っている八王子市などの事例を紹介し、意思共有の仕組みを話し合ってもらう。

同省は終末期の患者の相談に、適切に対応できる医師や看護師の養成も進めている。患者が医師らと話し合い、納得した上で本人が決めることが重要なためだ。16年度には751人の医師らが、倫理的な問題や患者の意思決定をどう支えるかを学ぶ研修会を受講した。

まだまだ病院で最期を迎える方が多いということが分かりました。国としても在宅医療を推進する姿勢。


走り出すかシェア自転車 中国「モバイク」上陸 スマホで解錠/まず札幌

http://www.nikkei.com/article/DGKKASDZ22HZZ_S7A820C1EA2000/

モバイクは札幌市内のコンビニやドラッグストアなどに数百カ所の駐輪場を設け、合計で数千台の自転車を貸し出す。キャンペーン価格として30分50円で提供し、利用者の反応をみて正規料金を決める。年内にも国内10カ所程度に広げる方針だ。

中国では2016年以降、シェア自転車のサービスが急速に広がった。30分1元(約16円)前後という手ごろな値段や、どこでも乗り捨てられる利便性が消費者をひきつけた。先行してサービスを始めたモバイクとオッフォの2社だけで計1500万台近くを運用しているとみられる。

モバイクのマーティン国際展開本部長は「景観重視の日本に合ったビジネスモデルを構築する」と話す。路上駐車の問題が深刻な日本では、規模だけを追えば規制の対象になりかねない。

福岡が最初という話でしたが、札幌からスタートしたようです。メンテ不要なんでしょうから、きっと利用すると思います。


ふるさと納税 バブル崩壊 牛肉・家電…高額返礼品に「待った」 お得感減り寄付失速

http://www.nikkei.com/article/DGKKASDF10H1O_W7A810C1EA2000/

「この宮崎牛が、実質負担2000円?」。都城市はネット広告でふるさと納税を呼びかける。2011年度の寄付金額は3842万円だが、ブランド牛の人気を追い風に16年度はふるさと納税を通じた寄付だけで73億円へと急伸した。この勢いが急速にしぼんでいる。「見直しで“お得”度が落ちた。7月は前年同月の3分の1に失速した」(市の担当者)

急ブレーキは、総務省が出した通知がきっかけだ。同省は高額返礼品で寄付を呼び込む自治体の競争を問題視。返礼率を3割以下に抑え、家電などの資産性の高い返礼品の自粛を自治体に求めた。

岐阜県各務原市は、市内ゲーム会社と組み新作ゲームの出演権などを返礼品に加えた。必要額として求めた10万~20万円の寄付がわずか2日で集まった。東京都青梅市の返礼品は来年のマラソン大会の出場権。担当者は「夏のふるさと納税の申し込みは1日2~3件だが、初日に40件の申し込みがあった。圧倒的に多い」と驚く。

各務原市や青梅市のようにユニークな返礼品を企画する力が自治体に求められるということでしょう。


デザイン思考と経営戦略 イノベーションは運でなく戦略 慶応義塾大学教授 奥出直人

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO20192930R20C17A8KE8000/

破壊的技術で試行錯誤しているうちに突然イノベーションが始まる瞬間があります。顧客が製品・サービスを購入するのは、それによって何らかの用事を片付けるためであり、その「片付けたい用事」を突き止めることができれば出発点になります(クリステンセンの『イノベーションへの解』)。1980年代から始まるイノベーションの波は、破壊的技術となったコンピューターを駆使して「片付けたい用事」を次々と完遂するソフトウエアを作り、既存の巨大企業を破壊してきた歴史といえます。

クリステンセンはこの考え方を発展させ、『Competing Against Luck』ではイノベーションは運ではなく戦略だとしました。顧客がすぐに欲しがり、プレミア価格を払っても買いたくなる製品やサービスをつくることができるというのです。そこで取り上げているエアビーアンドビーやウーバーテクノロジーズのサービスには、顧客が「片付けたい用事」を達成するためのデザインにあふれています。

目的(片付けたい用事に相当)を達成するためのデザインを「経験デザイン」、目的を達成しようとする人を「ペルソナ」と呼んでいます。抽象的な顧客モデルではなく、ターゲットの人物像を具体的にイメージすることで、製品・サービスに何が必要で何が不要かを明確に意識して設計できるのです。

「Competing Against Luck」は翻訳されてないようですが、原版でも読む価値があるように思いました。


メルカリ経済圏膨張 姉妹アプリ投入 撮影でブランド・価格表示 出品時の手間省く

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO20221800R20C17A8TJ2000/

ブランド品を売る人はスマホのカメラで商品を撮影すると、ブランド名や商品名、模様などの候補が表示され、出品の情報入力にかける手間を減らせる。相場と照らし合わせ、売れやすそうな価格もわかる。

今後はIDを軸に他社との連携も深める。例えば、フリマを手がける他のネット企業のサービスを、消費者がメルカリのIDで利用できるようにすることを検討する。他社は、モノを売る側と買う側の双方で多くのユーザーを持つメルカリと連携すれば、売買の活性化でメリットが見込める。

メルカリが自社サービスの拡充と同時に社外との連携を広げれば、消費者のメルカリへの集中が加速し、集客力を伸ばせないサービスとの差が広がる可能性がある。

不正出品の対策にもなっているのが素敵なところだと思います。メルカリ勢いありますね。


回転ずし、首都圏で攻勢 くら寿司、居酒屋跡に出店 スシロー、米社と宅配拡大

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO20222220R20C17A8TJ1000/

くらは池袋駅近くで実験店舗を設けて、採算を見極めてきた。賃料は高いがスイーツやお酒などを強化することで来店客が増えた。従来の郊外店と比べても売り上げが2割多く好調を維持しており、首都圏で本格展開に乗り出す。

スシローは今後3年で計画する店舗の7割を関東・東北に集中させる。大半は幹線道路沿いの大型店だが、主要駅近くに小型店を増やすほか、米企業と連携した宅配サービスも拡大する。

消費者の節約志向を受けて、回転ずしの売り上げは伸びている。一方、居酒屋は苦戦が続いており、主要6社のうち4社は前年を割り込んだ。回転ずしはお酒やスイーツなどの充実でファミレス化したことで、家族客だけでなく女性客や居酒屋に行く会社員らも取り込んでいる。くら寿司の田中社長は「総合居酒屋の退店の影響で、空き物件が増えている」と指摘する。

確かに品揃えがファミレスに寄ってきたと思います。節約で回転寿司へ行っても、結果財布の紐が緩くなることはないんでしょうか。


脱「メシ・フロ・ネル」 生産性上げる「人・本・旅」 ライフネット生命保険創業者 出口治明

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO20123140Y7A810C1TY5000/

イノベーションは知識と知識の組み合わせによって生まれるが、自分の仕事に関する知識同士を組み合わせるだけでは、大きなインパクトは持ち得ない。自分の分野を深掘りしつつ、なるべく遠いジャンルの知識や時空を隔てたところで見いだされた知恵を取り入れることで、オリジナリティーは強化され素晴らしいアイデアとなる。遠いフィールドで得た気づきが豊かな発想を促し、生産性を高めるトリガーとなりうるのだ。

長時間働き、家と職場を往復するだけの「メシ・フロ・ネル」の生活を、「人・本・旅」の暮らしに切り替えなくてはならない。仕事では知り合うことのない様々な人に会い、いろいろな本を読み、興味を持った場所にどんどん出かけていく。脳を刺激し続けることで、考える力も磨かれていく。

大手生保に勤務時代、ロンドンで現地法人社長を務め、欧米企業のトップリーダーたちと接した。彼らの多くは博士や修士の学位を持ち、働きながらも貪欲に学び続けていた。その教養の高さには、とても歯が立たないと思った。残念ながら、世界標準と日本との間には大きな差がある。

「人・本・旅」分かりやすい。本に関しては、古典と新聞の書評が良いと別の記事にありました。


「イスラム国」問題の行方 民族・宗派対立の懸念なお

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO20126560Y7A810C1TCL000/

過程で見逃せないのが「『サイクス・ピコ協定』の打破」を打ち出したこと。第1次世界大戦のころ、英国が広大なオスマン帝国の分割支配をフランスなどと交わした密約です。勝手に引かれた国境線を引き直す。中東の人々には、民族の尊厳を取り戻すメッセージとして響いたのです。

イラクでは、長年、少数派だったスンニ派のフセイン政権による支配が続きました。米国が攻撃して政権が崩壊すると、対立してきたシーア派が主導権を握り、大混乱に陥ったのです。シーア派の大国イランはイラクを支援しています。一方、スンニ派の大国サウジアラビアは警戒心を強めています。イスラム国壊滅でシーア派系のアサド政権が延命することは、対立するサウジアラビアとして、面白くないのです。

「イスラム国」に呼応する新世代のテロリストが生まれる可能性もあります。その背景には欧米に移り住んだイスラム教徒やその子や孫の世代には、経済的に恵まれず、社会的な差別という厳しい現実があるためです。

ISに関する最新の池上解説を知ることができました。確かに本質的解決にはなっていないということですね。


大終活時代 「子に迷惑かけたくない」

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO20182950Q7A820C1PE8000/

クラブツーリズムは霊園を巡ったり海洋散骨を体験したりするツアーを14年以降、約100回も催行。参加者はこれまでに約2000人に上る。同社取締役の藤浪は「参加者で多いのは自分の最期を考えたいという60代後半から70代の層」という。

江東のマンションに1人で住む相馬静子(78)は終活をひととおり済ませた。緊急時の入院手続きや死亡時の届け、葬儀の手配など、多様な支援を手掛けるNPO法人りすシステムと契約。自分の入る合同墓も購入し、約230万円を費やした。相馬は「この先いつ病気になっても安心」と話す。

残る人への気遣いが終活の主な動機であることは、日本経済新聞が聞いた調査でも明らかだ。終活経験があるか、準備中と回答した人は60歳以上の人の31%。その理由(複数回答)で多かったのが「子どもらに負担をかけたくない」(61%)と「他人に迷惑をかけたくない」(43%)。「自分の人生にふさわしいエンディングを迎えたい」(28%)を上回った。

切ないですが向き合わないといけないことでもあり、だいぶニュートラルに捉えられてきたようにも思います。


路地裏の店内で醸造 ビールの世界広げたい 金山尚子さん

http://www.nikkei.com/article/DGKKASDG14HFB_W7A810C1CC1000/

「『ビールはおじさんの夜の飲み物』なんてただの思い込み。飲み方の文化を変え、魅力を広く伝えたい」。店長の金山さん(36)はこんな目標を掲げ、昨年3月、「さかづきBrewing」を開店させた。

2015年までの約9年間、アサヒビールに勤め、念願の新製品開発も任されていた。そのキャリアを捨て、独立を決断した。転機は、研究開発のための海外出張だった。欧州では厳しく守られてきた伝統の味、米国では自由な工夫を凝らした風変わりな味を楽しむなど、暮らしに独自のビール文化が根付いている。休日の昼には憩いの場として、地域や店ごとに違う中から好みの一杯を見つける。「こんなお店が日本にあれば、ビールの常識ががらりと変わるかもしれない」と思い立つ。

退社後、店探しから開始。若者らでにぎわう街にもかかわらず、ビール専門店が少ないと感じた北千住に決め、製造の免許を取得。醸造に使う鍋や大型バーナー、保存用の密閉容器などはばらばらに買い集め、会社員時代に得た知識で自ら組み立て、投資を抑えた。

知見と経験がかなり活かされていると思いますし、出店地や店・商品作りなどかなり考えられていると思いました。