美術 展示にもコト消費の波

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO24279120V01C17A2BC8000

「怖い絵」展。会場内でまず目に入るのは作品の近くに大きく記されたキャッチフレーズ。目隠しされた処刑直前の少女の絵には「どうして。」と意味ありげな言葉を掲げ、次にこの絵がなぜ怖いのかを解説する。企画のもとになった「怖い絵」も著者の中野氏も知らない若い世代が多く、絵の背景を読んで聞いてじわじわ怖くなる体験を楽しんでいる。

「ミュシャ展」は「スラヴ叙事詩」を特集。6×8メートルの絵画など20作を劇場の舞台装置のように配し、スラヴ民族の歴史というとっつきにくいテーマにもかかわらず66万人を動員した。一室を約150点の大作絵画で埋め尽くした「草間彌生 わが永遠の魂」展もスペクタクルな視覚効果に加え、来場者が白い空間にカラフルなシールを貼ることができる参加型の作品も人気を呼んだ。

文化政策の転換を印象づける年でもあった。文化芸術振興基本法が「文化芸術基本法」に改正され、文化芸術を観光、まちづくり、国際交流などと連携して振興するという。芸術文化を観光振興や地方再生に生かす狙いは悪くない。ただそこで忘れてならないのは、貴重な美術品や文化財を収蔵・保存し、研究を重ねるという美術館・博物館の地道な取り組みなしに振興はないということだ。

「怖い絵」展、「ミュシャ展」、「草間彌生 わが永遠の魂」展のいずれも行ってみたくなりました。


自宅、便利で娯楽あり MJ2017年ヒット商品番付

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO24287270V01C17A2EA100

アマゾンジャパンはアマゾンフレッシュを始めた。ネット通販の巨人は宅配する製品群を増やす一方、動画や音楽の有料会員向け配信サービスを広げている。自宅に居ながら商品を受け取ったり、コンテンツを楽しんだりするサービスが次々に消費者を囲い込んだ。

家で楽しく過ごすための製品の代表格が西の横綱「任天堂ゲーム機」。据え置きでも携帯でも遊べるニンテンドースイッチは発売約7カ月で763万台、かつての人気ゲーム機の復刻版「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」は約1カ月で200万台を販売した。

西の大関「AIスピーカー」はアマゾンのほかLINEや米グーグルなどが相次いで発売した。18年9月の引退を表明した「安室奈美恵」さんは東の大関となった。

しわ取り化粧品と睡眠負債商品、どちらも知りませんでした。世相や消費傾向が凝縮されているように思います。


ビール官製値上げ空回り 安売り規制半年 続く中小の販売減・外食悲鳴

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO24159500R01C17A2EA6000

「客足が戻っている感じは全くない」。綿引酒店の綿引代表はため息をつく。規制強化を受け、市場でのビール系飲料の価格は上がった。だが、「我々個人店と、大手スーパーや量販店の価格差は依然、大きい。販売は低調なままだ」追い風は感じない。

悲鳴を上げるのが外食業界だ。つぼ八は生ビールの中ジョッキを460円から470円に値上げした。深刻な人手不足による人件費の上昇に加え、コメや肉などの食材費も高騰。集客の目玉であるビールの価格動向が客足に与える影響は大きいが、それでも値上げせざるを得ない状況に追い込まれた。

ビール大手5社で1~9月のビール系の課税済み出荷量は前年同期比2.4%減。1~9月としては13年連続で過去最低を更新した。最盛期の夏場の長雨など天候不順の影響もあるが、値上げの打撃は大きい。サントリービールの山田社長は「約30年、ビール営業に携わってきたが、こんなに消費の景色が変わったのは初めて」と話す。

中小酒販店もスーパーも外食もメーカーも、誰も得をしていないような。政府はどのように捉えているんでしょうか。


ミクロデータは語る 日用品 お一人様・シニアがけん引

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO23777570R21C17A1TJ2000

家庭用洗浄剤分野で近年、ヒットしているのが柔軟仕上げ剤だ。従来は女性の購入が圧倒的だったが、トモズでは「都心の店舗で特に男性の購入が増えている」と証言。消費者の変化を察知した花王は、初めて男性をターゲットにした柔軟仕上げ剤を発売した。

シニアの購買意欲も旺盛だ。ライオンの浜社長は「元気なシニアはQOL向上に出費は惜しまない」と手応えを感じている。ライオンが4月に発売した入れ歯洗浄装置。部分入れ歯も効率的に洗えるのが特徴だ。価格は1台約5千円と高いが、入れ歯利用者の割合が高い北海道限定で発売したところ、当初計画の2倍売れた。高齢でも元気なシニアが増えていることから、口腔ケアに対する意識は高まっている。大人用紙おむつも成長が続く。

日用品からも社会構造が見えてきます。肌感覚として知っておくと、ユニークな製品づくりのアイデアが出てきそうです。


ネコノミクス化ける お猫様、人・カネ招く

https://r.nikkei.com/article/DGXMZO23511250V11C17A1H11A00

老いも若きも男も女もネコノミクスに沸く昨今。栄えるネコ経済圏の裏でもう一つのネコノミクスがうごめく。猫の写真を使い男女を出会わせるマッチングアプリ、求人を手伝うネコ社員、税金を集めるネコ家具。

一般人にはやや理解しがたい路線の背景には過熱感もある。2けた成長を続けてきた猫部は、今年に入って天井を打った。ネコブームの象徴的存在である猫カフェも「今年の夏に店舗数の増加が止まった」(ねこのみせの花田オーナー)。婚活からふるさと納税まで関連ビジネスの乱れ咲きで、ネコも疲れてるのかもしれにゃい。

実はここ数年の人気のなか、ネコの飼育頭数は増えてはいない。「伸びたのはグッズや猫カフェなど『ネココンテンツ』市場。実際のネコの数は今後も減るだろう」と三菱UFJリサーチ&コンサルティングの北研究員。

大川家具のネコ家具は最高のアイデアだなと思いました。一方、飼育頭数は増えておらず、フェリシモ猫部も猫カフェも頭打ちとのこと。


頂は8兆円 訪日消費倍増の道 「超オモテナシ」実るか 「1泊100万円」構想始動

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO23502290V11C17A1EE8000

訪日客の動向はその数も消費額も見かけのうえでは好調だ。ただ内実には壁と天井がちらつく。8割強のアジア勢のほとんどが団体客で、個人客よりお金が落ちにくいとされいずれ伸びは陰る。実際に何に使ったかも依然買い物が最も多く、「娯楽・サービス」は全体の3%どまりだ。

訪日消費は現在1人あたり約15万円で、目標にはさらに消費を積み上げて、20万円に引き上げないと届かない。国に妙案は乏しいが、地方には「超」がつく独自のおもてなしに動く企業もある。

霧島市の温泉リゾート施設「天空の森」。東京ドーム13個分に相当する敷地にある宿泊施設は3棟しかない。料金は1泊で1人15万~25万円だ。オーナーの田島さんは10億円弱を投じ、今のリゾート施設に仕立てた。来春、プライベート機による送迎や有名シェフの料理なども加えた究極の貸し切りサービスを始める予定だ。「1人1泊で最低100万円」の構想が動き出した。

日本人が海外へ行った際にも、こうしたコト消費を体験してみることも良いと思いました。


内需企業の上期業績、明暗 コト消費、テーマパーク恩恵 人手不足、スーパーなど苦戦

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO23386040R11C17A1EA5000

オリエンタルランドは季節限定のイベントが人気だ。4~9月期の純利益は11%の増益になった。旺盛なコト消費はテーマパーク以外にも波及する。松竹は自社製作映画が好調だ。他社が配給する映画でもヒットが相次ぎ、子会社が運営する映画館の利用が増えた。

国内の人や物の動きは悪くない。ANAホールディングスと日本航空はそろって通期の業績予想を上方修正した。JR東日本やJR西日本は在来線の利用者が増加した。東武鉄道は東京と日光をつなぐ路線の利用者が伸び、4~9月期の純利益は過去最高だ。

スーパー大手、ライフコーポレーションの岩崎社長は「経費の増加が経営を圧迫している」と警戒する。パートやアルバイトの時給上昇で人件費が増え、物流コストも上昇する。百貨店が好調な半面、スーパーは苦戦が目立っている。

コト消費はもうずっと堅調な気がします。テーマーパークはもちろん、松竹やJRもそうですよね。そこでしか体験できないこと。


「インスタ映え」消費導く 国内2000万人が仲介役 投稿写真、売り場に変身

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO21842040T01C17A0TI1000/

ネット通販との連携機能はインスタに掲載された商品写真に価格情報などをひも付けし、スマートフォンの画面上で写真に触れると商品説明や通販サイトへの接続ボタンが浮かび上がる。紹介された商品を直感的な操作ですぐに購入できるのが特徴で、キーワード検索を経て購入というネット上の買い物の流れを変える可能性のある機能だ。

旅行業界ではエイチ・アイ・エスが旅先の写真を投稿する女性向けアカウントを開設。担当者は「インスタで行き先を探す流れができ、出かけるきっかけになっている」という。写真映えする場所を巡るツアーも今春から始めた。家電量販では写真投稿による情報拡散を狙い、ビックカメラやヨドバシカメラが店内の撮影を解禁した。

タリーズコーヒージャパンが発売する「ハロウィンパンプキンラテ」もインスタ映えを狙う。ドリンクの上に添えるクッキーを3種用意。クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパンもリアルさを追求したハロウィーン向け商品を販売している。

EC連携機能が日本でも近日中に始まるとのこと。消費行動を変える可能性が大きいです。


転機の消費株 シニアマネー味方に 「地域交流」「肉食」に商機

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イオンで前年同月比の売上高を1割も伸ばしている店舗がある。イオン葛西店だ。秘密の一つは、来店客向けに始めた朝のラジオ体操だ。口コミで評判が広がり「体操後に友人同士で朝食を食べたり、買い物をしたりしていく人が多い」と中原店長。

イオン系のドラッグストア、ウエルシアホールディングス。一部店舗で交流スペースを設置した。座っておしゃべりできるほか、自治体の健康相談会などにも開放しており、シニアの来店の動機づけになっている。

企業が注目するのは、高齢でも元気なシニアの消費だ。アスラポート・ダイニング。脂肪の少ない赤身肉を提供するステーキ店を初出店したところ、シニア客が押し寄せて客数が想定の3倍に膨らんだ。中島マーケティング部部長は「シニアは3000~4000円台のステーキを注文し、来店頻度も高い」と驚く。

肉食系シニアはそうとうパワフルでしょうね。こういう戦略は賢いなと思いました。この層の取り込み重要です。


スーパー 値下げ拡大、頼みは総菜

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO21342070Q7A920C1TJ2000/

ダイエーは対象商品を3カ月間にわたって割引価格で提供する期間特売の品目数を従来の1.5倍に増やした。ダイエーの近沢社長は「世の中はまだまだ節約志向」と話す。同社の場合、過去に値下げした商品の多くは販売が2~3割伸びた。

8月にはイオンがPB114品目を平均で1割程度値下げ。西友も466品目を平均で約6~10%下げた。ユニーも6月にメーカー商品を266品目、平均で7%ほど下げている。

店内調理の総菜は加工食品や日用品に比べ利益率が高く競合が激しいコンビニに対抗する武器にもなる。日本チェーンストア協会によると、加盟企業の総菜の既存店売上高は7月まで5カ月連続で前年同月を上回った。加工食品などはマイナスが目立ち、全体では7月に3カ月ぶりに前年を上回ったものの、1~6月は4年ぶりの減収だ。

消費者から見て、惣菜はスーパーによって独自性を出せるところだとも思います。どこでも買えるものは価格競争にしかならないですね。