世帯数減少、どう乗り切る キッコーマン社長 堀切功章氏に聞く ニーズつかみ質的に成長

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO12813540R10C17A2TJC000/

「みんな同じようなものを同じようにつくっていたら、消費者の立場としては、1円でも安い方を買いたいというのは自然だ。じゃあ、それがデフレかというと、必ずしもデフレだとは私は思わない。自分にとって価値ある商品であれば、割高でも手にとってもらえる。企業がやらなければいけない仕事は、消費者のニーズをくみ上げて、需要をつくっていくことだ」

「商品を消費する消費者としてだけではなく、生活全体をみて、生活者としてとらえることが重要だ。今、なぜ簡便性が求められているのかといえば、そういう生活スタイルに変化しているからだし、小容量化するのも、世帯人数が減っているからだ。生活者の実態をよくつかみ、それに合う商品を開発する必要がある」

「成長の意味が変わる。人口も減るし、高齢化もする。世帯数も減る。どちらかというと、みんなマイナス方向だ。ただ、それは全てボリュームという量的な意味の減少にすぎない。成長の意味を量から質へと変えてなければいけない」

量より価値というのはもう何年も前から堀切社長は言われています。足腰の強さがうかがえました。


「ちょい高」駄菓子うまみ 大人に人気 1個100円も チロルチョコ、品ぞろえ充実 ブラックサンダー、直営店を増床

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO12423800R00C17A2TI5000/

駄菓子メーカーが通常より高い製品の生産・販売を強化する。チロルチョコは通常の2倍の税別1個42円の商品を増やす。「ブラックサンダー」を手掛ける有楽製菓も、通販向けの包装ラインを拡充した。大人の間で「ちょい高」な駄菓子が売れていることに対応する。

駄菓子はこれまで子供が主な顧客だったが、「ちょい高」製品は「社会人などの購入が目立つ」(セブン&アイ・ホールディングス)。少子高齢化が進み、駄菓子店数が激減する中で、大人という新たな購買層を増やし、逆風下でも成長を維持する考えだ。

このような大人買い的な現象は、駄菓子だけじゃなく色んな商品の消費に表れていると思います。


文豪作品 崩して今風 ゾンビ漫画やマフラーに

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO12329060Q7A130C1TI5000/

「こころオブ・ザ・デッド」は「こころ」を元ネタにしたゾンビ漫画だ。「文豪のふんどしを借りれば目立てる。ゾンビとくっつければもっと目立つ。目立てばクリックしてもらえる。著作権も切れてるし」(アース・スターエンターテイメントコミック事業部の大藤副編集長)。

「きみがカップ焼きそばを作ろうとしている事実について、僕は何も興味を持っていないし、何かを言う権利もない」ツイッターでも文豪風の気取った書き込みが増えている。会社員の菊池さんが村上春樹さん風のこんな投稿をしたのは2016年5月。すると、どこからかわき出た「太宰治」「夢野久作」らが次々と参戦し、「文豪が○○を書いたら」は人気の投稿ネタに成長した。

「さあ、しっかり切符を持っておいで」。大阪府の高校生、加藤さんのマフラーには宮沢賢治「銀河鉄道の夜」の名場面が刻印されている。ヴィレッジヴァンガードのネット通販では予約開始から一週間足らずで初回ロットがはけた。

本当に何が潜在ニーズを捉えるか分からないなと思います。長続きするとも思えませんし、アイデア量産することですね。


小売り・外食金曜の陣 「プレミアムフライデー」来月24日から 高島屋が美容セミナー 「大吉」開店前倒し

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高島屋は2月24日、「自分磨き」「学び」などをテーマにしたイベントや講座を開く。新宿店では「メークアップ講座」が目玉のひとつ。化粧品メーカーと組んで、目元のメークの上手な仕方などを伝える。30分~1時間ほどを予定しており消費者が体験して楽しむ「コト消費」で集客する。

居酒屋では開店時間の繰り上げやタイムサービスが目立つ。ダイキチシステムは、一部の店で通常より2時間早い午後3時に店を開く。サッポロホールディングス傘下のサッポロライオンは、24日午後3時以降は「エビス生ビール」を半額にする。

第一生命経済研究所の永浜首席エコノミストは、プレミアムフライデーの経済効果は最大1日あたり1236億円と試算する。ただ、前提は「物理的に午後3時に帰れる人が全員退社できた場合」だ。対象が大企業だけだと効果は135億円にとどまるという。

経済効果は最大1日あたり1236億円で、大企業だけだと効果は135億円にとどまるとのこと。


小売り、「食」シフト対応 エンゲル係数、29年ぶり高水準 昨年、高齢化や世帯人数減で 丸井や西武が売り場拡大

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO12134520V20C17A1TI1000/

エンゲル係数は13年まで20年近くほぼ23%台で推移してきたが、14年から急激に上昇した。消費増税や食品メーカーの相次ぐ値上げなどで、食品の単価が上がった。ただ、値上げが一服した16年もエンゲル係数の上昇は止まっていない。

日本総合研究所の小方主任研究員は「世帯の構成人数が減り、素材を買って家で調理するのが経済的に非効率になった」と指摘する。第一生命経済研究所の星野副主任エコノミストは「若い世代を中心に他の支出を抑制する一方、身近な楽しみとして食の重みが増している」と分析する。

丸井グループは、錦糸町店の地下1階を食品スーパーに改装する。そごう・西武は西武所沢店で食品売り場を従来の地下1階に加え、地上1階にも新設する。コンビニエンスストアは調理の手間を減らしたい層の需要を取り込む。

なるほどエンゲル係数から消費傾向が見てとれます。もちろん食に求めるものは多様化していると思いますが。


公営競技、ネットの神風 昨年度、赤字団体5年で半減 スマホ投票、若年層開拓

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総務省の地方財政状況調査を使って公営競技の実質収支を計算したところ、15年度の赤字団体は全体の16%だった。赤字の割合はバブル崩壊後の90年代に上昇、ピークの04年度には44%に達し「地方財政のお荷物」と皮肉られた。ところが急速に収益が改善し赤字の割合は低下。特に地方競馬は顕著で10年度に81%だった赤字の割合が、15年度は21%と大幅に改善している。

特別区競馬組合は16年、大井競馬場スタンド1階に「ニコニコ競馬モニター」を設置した。ネットサービスと連携を深めるのは、ネット投票を増やそうと考えているからだ。主催する東京シティ競馬の16年度の売り上げは、12月末時点で前年同期比6%増の965億円。ネット投票が17%伸びて全体の58%を占めており、今や主要な投票手段になっている。

収益改善が進んだ結果、地方財政にも貢献しつつある。神奈川県川崎競馬組合は設立以来初めて県市に収益を分配した。ほかに特別区競馬組合と埼玉県浦和競馬組合も自治体に還元しており、合計額は12億2000万円と前年度より23%増加した。

興味深い動向だと思います。地方競馬、競輪、競艇は好調で、オートレースは苦戦しているそうです。


47の個性 地方が最先端 ビールやガチャが登場

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発売以降、好調な売れ行きが続いているキリンビールの「47都道府県の一番搾り」。16年は販売目標を2度上方修正し、17年はさらに上積みを目指す。

羽田空港第2ターミナルに夫婦でランチに訪れたという荒田さん(40)がのぞき込んだのは47都道府県の郷土玩具がモチーフのおもちゃが入ったカプセルが出てくる「ガチャガチャ」。お目当ての馬の置物は秋田県の「イタヤ細工」だ。

Tシャツの胸に都道府県名をデザインした「出身地Tシャツ」を手掛けるデザイナーの稲沼竣。出身地と決めた理由を一緒に企画した友人の峯尾さんは「初対面の人と話すとき、出身地が一番ネタになりやすい」と話す。「新潟」「愛知」が人気だったという。

こんなものがと思ってしまいました。他にはないとか自分らしさとはまた違ったニーズがあるのかもと思いました。


今どき20代 将来に不安 堅実消費、思い出は大事に

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総務省の「全国消費実態調査」を基に、働いている25歳未満の世帯主に絞って消費支出を分析してもらった。物価の変動を除いた実質値で比べると、1989年を100とした場合、2014年は約63となった。さらに、収入のうち使えるお金から消費に回すお金の割合を示す指標「消費性向」は、89年が約89%で14年は約75%。こちらも大幅に低下していた。

この傾向は世代別にみても、特に20代にみられる変化だという。貯蓄率が高くなり、自動車などの高額品を所有したいとは思わなくなっている消費者層にあたるという。その背景には「バブル崩壊前と比べて同じ20代の時の賃金環境が悪くなってしまい、明るい将来を見通せず、人生に備える意識が強まっているからではないか」と日本総合研究所の下田さんさんは分析する。

そんな現実派の若者たちの消費をみると、旅行や食事など個人的な経験をSNSを通じて伝え合ったり、日々のコミュニケーションを交わしたりするライフスタイルを楽しんでいる。また、大好きな映画やテレビ番組の舞台を巡る“聖地巡礼”のような社会現象を生みだし、ハロウィーンのようなイベントに積極的に参加して新市場のけん引役となりつつある。

20代の消費スタイルや価値観がよく分かります。この世代の潜在ニーズを捉えるようなサービスを作りたいです。


初売り 福袋に列 小売り、好天後押し 売上高前年超え 「消費弱含みの表れ」の声も

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三越日本橋本店が用意した福袋は前年より3%多い5万5300個。売上高は前年比2%以上の伸びとなり、滑り出しは好調だった。ただ、売り場では肌着や靴下など生活関連商品をまとめ買いする姿も目立ち、三越伊勢丹HDの大西社長は「福袋に関心が集まるのは足元の消費が弱含んでいることの表れ」と気を引き締めていた。

阪急阪神百貨店の阪急うめだ本店には午前6時半から買い物客が集まり、約7000人が行列をつくった。婦人服や化粧品といった人気商品の福袋をインターネットでの事前受注に切り替えたことで開店前の行列は前年より1000人ほど少なかったというものの、子供服の福袋を扱う催事会場や婦人服のセール売り場は来店客でごった返した。

イオンリテールが運営する総合スーパーでも1日の客数は前年比で1割前後伸びた。売上高は前年並みにとどまったものの、イオンでは「人混みを嫌う人の予約が毎年増えており、その分を含めれば好調」としている。

売上高を見れば好調ですが、福袋に関心が集まるのは消費の弱含みとも取れるそうです。


中間層の節約志向 どう対応? 山本J・フロントリテイリング社長

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「富裕層の動向に変化の兆しがある。9月に1.9%減だった外商の売上高が10月は2.8%増。11月は1.5%減だったものの、ずいぶん上向いていると感じる。先日、名古屋で開いた時計のフェアは売上高が9億2000万円と前年の8億円を上回った」

――インバウンドは。「ここに来て、下げ幅は縮小している。年が明ければ、前年並み以上になるだろう。客数は増えており、単価は下がったままでも、インバウンドの消費には期待が持てる。為替相場が円安に振れていることがプラスに働いている」

「中間層は頭の痛いところだ。婦人服の売上高をみると、3~8月は5.7%減。9~11月は4.2%減と若干は改善しているものの、依然として強い勢いは感じられない」「商品を売ろうとするのではなく、『空間』を売ることが重要だ。服を買うことで満足してもらうのではなく、その場に身を置くことのすばらしさを提供する取り組みを進める。“モノ”“コト”単独では消費は動かない。環境とか、時間とか、空間のあり方とかを総合的に考えないといけない」

なるほど“モノ”“コト”単独では消費は動かない。消費の現場で重要な視点だと思いました。