グーグル、成長戦略の障害に 欧州委決定に上訴検討

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アルファベットは900億ドルを上回る潤沢な手元資金を抱えており、制裁金の財務的な影響は大きくはない。焦点は欧州での中期的な事業戦略への影響だ。グーグルは90日以内に違反行為をやめ、改善計画を示すように命じられた。

欧州委は今回の事案とは別に、アンドロイドとアドセンスについても独禁法違反の疑いで調査を進めているほか、地図など他の検索サービスに対象を広げる可能性も示唆している。

かつて欧米の独禁当局と全面対決した米マイクロソフトは、法的手続きの時間軸とIT分野の技術革新のスピードのギャップに苦しみ、その後の低迷を招いた。グーグルは今後、高成長を支えてきた革新力を損なうことなく、当局が納得する落としどころを探る難しい作業と向き合うことになる。

プラットフォーマーが槍玉に挙げられるのは今後も続きそうです。米欧関係にも影響が懸念されています。


夢から生まれた欧州連合 「自国第一」台頭で試練

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古代ローマ帝国や神聖ローマ帝国などをお手本に、欧州を一つに、という考えは昔からあったが、ユートピアや夢にすぎないと見られていた。形になるのは、二度の大戦で、戦争の恐ろしさを痛感してからだ。

1920年代。日本人を母に持つオーストリア貴族が「汎ヨーロッパ運動」を始める。『クーデンホーフ・カレルギー伝』によると、小国間で争わずに広域経済圏を作れば米国に対抗できる。ソ連の脅威にも共同であたれば平和を保てると考えた。EUの原型ともいえる提案だった。関税の撤廃や共通通貨の創設、共同防衛や憲法草案なども含まれていた。

統合構想がよみがえるのは、第2次大戦後である。米国が経済復興に手を貸すと、カレルギー案とは別に、仏主導の「欧州産業国家」構想が動き出す。提案したのは「統合の父」といわれるジャン・モネだ。戦争を繰り返さないために、国境をなくして、共存をめざす。独仏間の石炭資源と鉄鋼業の国際管理を提案する。ドイツが勝手に資源を使い、戦争を起こすのを防ぐ狙いもあった。

EUの父とも呼ばれる青山栄次郎(クーデンホーフ・カレルギー)この話は知らなかったので驚きでした。