「イスラム国」、ヨルダンの権威失墜狙う パイロット殺害隠し交渉か イスラエルの安定揺さぶり

http://www.nikkei.com/article/DGKKASGM04H4R_U5A200C1FF1000/

イスラム国はこれまで公開してきたインターネット映像で、アブドラ国王を「シオニスト(イスラエル)の手先」などと繰り返し批判してきた。「イスラム国がヨルダンを当面の攻撃対象と定め、権威を失墜させる狙い」(カイロ大のハッサン・ナファ教授)とみられる。

ヨルダンの安定は隣国、イスラエルの安全保障にとっても欠かせない。ヨルダンはアラブ諸国の中でエジプトとともにイスラエルと平和条約を結ぶ数少ない国だ。相互に大使館も置き、パレスチナ系住民を中心に人的な交流も多い。

ヨルダンが不安定な情勢に陥れば、イスラエルの安保環境は一変する。ヨルダンにはイスラエルを敵視するパレスチナ系の過激派もいる。こうした勢力が勢いを増せばイスラエルには脅威だ。イスラエルの安保を重視する米国は、ヨルダンの安定が揺るがないよう、経済や軍事面の支援を継続する方針だ。

ヨルダンの安定を広義の有志連合が支えねばなりませんね。


ヨルダン、深まる苦悩 国内、釈放容認の声 操縦士救出失敗なら反発

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http://www.nikkei.com/article/DGKKASGM29H83_Z20C15A1FF2000/

カサスベ中尉とともに拘束されている後藤さんについては地元メディアや街中の人々は一様に同情的だ。早期の解放を訴える声も多いが、後藤さんとの交換のためにリシャウィ死刑囚を釈放することには反対意見が圧倒的だ。

地元紙「アル・ガッド」は29日、「リシャウィはカサスベと交換されるべきだ」と述べた。リシャウィ死刑囚はカサスベ中尉を救出するための「重要なカード」で、自国民ではない後藤さんの救出のみに使われるべきではないとの主張が目立つ。リシャウィ死刑囚を巡る交渉の結果次第で、ヨルダンの政情が揺らぐ懸念もある。

ただただ二人の無事を願うのみです。


人質解放へ交渉緊迫 ヨルダン譲歩姿勢、死刑囚釈放の用意 「イスラム国」、後藤さんと交換主張

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http://www.nikkei.com/article/DGKKZO82524660Z20C15A1EA2000/

代償は大きい。ヨルダン大学のアミン・マシャクバ教授は「死刑囚を釈放すれば、他のテロ組織も身柄交換を狙ってヨルダン人を人質に取るだろう」と指摘する。イスラム国と戦う有志連合を主導する米国も、人質と死刑囚の交換は国際社会の結束を乱すとみてけん制している。

死刑囚釈放という超法規的措置の判断は、最終的にヨルダン政府にかかる。将来自らに及ぶ脅威や国際的圧力を承知のうえでの決断となれば、土壇場で日本政府が口を挟む余地がどこまであったかは疑わしい。

28日はヨルダン時間午前中から、死刑囚釈放の報道が飛び交っていた。アラビア語紙アルクッズ・アルアラビは情報源を特定せず、ヨルダン政府が近くイラク西部アンバル州のドゥライミ部族の族長を通じて死刑囚の身柄を引き渡すと報じた。

情報の出処というのが重要ですね。


邦人解放、ヨルダン頼み 死刑囚釈放が条件、対「イスラム国」交渉ルートなく

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http://www.nikkei.com/article/DGKKZO82422100X20C15A1EA2000/

日本は「イスラム国に対して何の当事者能力も持たない」(首相周辺)のが実情で、ヨルダンへの期待は高まる。04年にイラクで起きた邦人人質事件の際にも日本はヨルダンに現地対策本部を設置し、同国政府から人質交渉や情報収集で全面協力を得た。

ヨルダンはイスラム教スンニ派が人口の9割を占める。一方で、中東で有数の親英米・親日の国で知られる。周囲をサウジアラビアやイラク、シリア、イスラエルに囲まれ、自国の安全保障を英米との協調に委ねる。アラブ諸国ではエジプトとともに、イスラエルと平和条約を結んでいる。

アブドラ国王の母親は英国出身。自身も英陸軍士官学校や英オックスフォード大学、米ジョージタウン大学で学んだ。日本の皇室とも交流が盛ん。天然資源がないヨルダンは欧米や日本からの経済援助が生命線だ。

ヨルダンはかなり親日でアブドラ国王は日本の皇室とも交流が盛んとのこと。ただ死刑囚釈放は国民の反発は必至ということで、周辺各国との利害もあり本当に難しい判断を迫られていますね。


ヨルダンの対応 焦点 自国民も「イスラム国」に拘束、日本人優先難しく

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http://www.nikkei.com/article/DGKKASDC25H0L_V20C15A1PE8000/

ヨルダンは米国主導の有志連合の一員として、イスラム国掃討の空爆に参加している。14年12月、空爆作戦中のヨルダン空軍の戦闘機がシリア北部に墜落。パイロットがイスラム国に拘束された。これまでの解放交渉で、リシャウィ死刑囚とパイロットとの交換も浮上したとされるが、実現していない。

ヨルダンにとっては米国の存在も大きい。ヨルダンは中東で有数の親米国。米国は軍事援助を供与し、情報機関同士の情報交換も盛んだ。米国は「テロリストとは交渉しない」ことを基本方針に掲げており、イスラム国の要求でリシャウィ死刑囚を釈放することには異を唱えるとみられる。

ヨルダンはリシャウィ死刑囚以外にも、多くのイスラム過激派を拘束している。リシャウィ死刑囚を釈放すれば、ヨルダンや友好国の国民を人質に取り、ヨルダンで収監している過激派の釈放要求が繰り返される懸念もある。

ヨルダンにとっては対米、対日どちらも重要なので厳しい立場。自国民を守ることがやはり最優先になるんでしょうか。