北朝鮮緊迫 米まず外交、不調なら軍事行動 2段階論、日本に伝達 海自と近く共同訓練

http://www.nikkei.com/article/DGKKASFS12H3N_S7A410C1EA2000/

トランプ大統領は「すべての選択肢がテーブルの上にある」と、軍事行動を含む選択肢を示す。発言の真意を米側は「外交を動かすための手段で、本気度を示す狙い」と説明。あくまで外交的な解決を優先する意向だ。

トランプ政権は中国を巻き込む「異なるアプローチ」に転じた。中国はかねて北朝鮮への制裁に慎重だったが、2月に国連制裁決議に基づいて北朝鮮との石炭貿易を停止した。米側はさらに、中国が北朝鮮への石油の供給制限といった制裁強化や、北朝鮮と取引のある企業の取り締まりに臨むことへの期待がある。

ただ国際政治に詳しい神保慶応大准教授は「中国が本当に実効性ある措置を講じる保証はない」と指摘。「経済で追い込んだ北朝鮮が暴発し、多数の難民が押し寄せる事態を避けたいからだ」と説明する。

クリントン、ブッシュ、オバマ政権では北朝鮮の核放棄を迫りきれなかった反省から、中国を巻き込む異なるアプローチへ。


対北朝鮮 具体策欠く 首脳会談 中国「対話解決を堅持」 米国「単独行動辞さず」

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO15088000Y7A400C1EA2000/

トランプ氏は会談で、「中国が協力しないなら、単独行動する用意がある」と習氏により積極的な行動を迫った。会談初日の夕食会に合わせてシリアへの軍事攻撃を実施し、軍事力行使も現実的な選択肢だとちらつかせて圧力を加えた。

習氏は核問題が「深刻な段階に達した」との認識を共有し、核放棄に向けて協力を強化すると約束したが、慎重な対北朝鮮政策を変えるには至らなかった。ティラーソン国務長官は会談後、「両首脳は非核化に向けて幅広く議論したが、問題解決への包括的な方法を議論するには至らなかった」と明らかにした。

中国は北朝鮮が混乱すれば、中国側に悪影響があるとの懸念が強い。首脳会談で約束した「協力強化」に向けて次の一手を探るにしても、北朝鮮の安定を害さない範囲内の選択肢しかとりにくく、既存の国連制裁決議をより厳格に履行するなどの対応にとどまる可能性がある。金正恩体制を追い込んで核放棄に持ち込みたい米国の期待に沿う対応は困難だ。

「北朝鮮問題を主要議題にした米中首脳会談でこれしか成果を出せなかったのだとしたら、状況はより深刻」との言葉どおりのステータスだと思います。


米、対北朝鮮「あらゆる選択肢」 圧力路線鮮明に

http://www.nikkei.com/article/DGKKASFS16H7V_W7A310C1EA1000/

オバマ政権は北朝鮮による核放棄の取り組みを待つ「戦略的忍耐」の方針を掲げたが、北朝鮮に核・ミサイル開発の時間的猶予を与える結果に終わった。トランプ政権は北朝鮮にこれ以上の核開発や弾道ミサイルの発射を思いとどまらせるにはより強い圧力が不可欠との立場を取る。

米メディアによると、米政府内では北朝鮮への武力行使や金正恩体制の転換も選択肢に含めて政策見直しが進んでいる。武力行使では米本土を射程に収めるICBMの発射実験を北朝鮮が宣言した場合、関連する軍事施設を限定的に空爆する案などが浮上。

圧力強化には日米韓の擦り合わせが欠かせない。トランプ政権の出方をうかがうように北朝鮮は弾道ミサイル発射について「在日米軍が標的」と宣言し、揺さぶりをかけている。韓国では大統領選では革新系野党の優勢が鮮明で、次期政権は北朝鮮との対話路線を取る可能性が高い。トランプ政権の圧力路線と一線を画すことになれば、北朝鮮が日米韓の足並みの乱れをついてくる可能性がある。

20年前からの米国の対北朝鮮政策について理解できました。しかし空爆とはかなり穏やかならぬ雰囲気です。


主犯格?犯行日に出国 正男氏殺害で4人手配 遺体引き渡し、DNA鑑定後に

http://www.nikkei.com/article/DGKKASGM19H21_Z10C17A2FF8000/

4人は1月から2月にかけてマレーシアに入国し、殺害当日にそろって出国した。ニュース・アジアは「4人はドバイやウラジオストクなどを経由して17日に平壌に帰った」と報じた。

警察はこれまでに計4人を逮捕している。2人の女が実行犯とみられるが、北朝鮮の男性グループが計画を練って犯行を唆したとの見方が浮上している。

焦点は、逮捕されたリ・ジョンチョル容疑者と新たに手配された北朝鮮籍の男4人の役割だ。警察によると、リ・ジョンチョル容疑者はマレーシアに昨年入国し、現地企業のIT部門で働いていた。地元メディアによると、北朝鮮の大学で薬学などを学んで卒業している。殺害に用いたとみられる毒物の調達などに関与した可能性がある。

主犯格の4人はすでに平壌に帰ったということで、真相解明は一層難しそうです。息子のハンソル氏にも影響出ているとのこと。


正恩氏、権力への執着 「潜在的脅威」排除か 正男氏暗殺、5年前から命令

http://www.nikkei.com/article/DGKKASGM15H7H_V10C17A2EA2000/

金総書記が死去し、三男の正恩氏の体制が事実上始まった。長男の正男氏は北朝鮮を離れていたが、国家情報院の報告では、正恩氏は間もなくこの腹違いの兄の暗殺を指示した。正男氏は自身と家族の助命を願う書簡を正恩氏に送った。だが北朝鮮の対外工作機関、偵察総局はその後も暗殺の機会をうかがっていたという。

元北朝鮮外交官は正男氏について「海外生活が長く政治的影響力や国内基盤もない」と話す。後ろ盾とされた親族の張氏も正恩氏が処刑した。「明らかになったのは、正男氏を5年間追い続けた正恩氏の執拗な人間性」(元朝鮮労働党幹部)。

国家情報院によると、中国当局が正男氏の身辺保護にあたっていた。朝鮮半島での不測の事態に備えて中国が正男氏の擁立を探っていたとの見方がある。トランプ米政権が北朝鮮への強硬姿勢を鮮明にし、体制転覆を狙っているとみた正恩氏が焦り、代わりとなり得る正男氏を殺した、との観測もささやかれる。

真実が出てくるとは思えず、このまま闇の中という感じでしょうか。体制からすると異質な存在だったようですね。


北朝鮮の外交官亡命 金正恩体制崩壊の序曲か

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO06581690X20C16A8TCL000/

このところ北朝鮮では、金正恩体制を支えてきたエリート層で動揺が起きているからです。中でも駐英北朝鮮大使館のナンバー2であるテ・ヨンホ公使の韓国への亡命は驚きでした。駐英大使館で勤務できるということは、北朝鮮で信用され、重用されている人物だからです。

北朝鮮では、思想や出身などに応じて国民が大きく3段階に分類されているとされています。核心階層と動揺階層、敵対階層です。この3つの階層は、さらに細分化されていますが、核心階層は金正恩体制を守る中枢です。ここの人たちの亡命は、体制に衝撃です。

これまで北朝鮮からの脱北者には、「敵対階層」に入れられ、貧困や食料不足に苦しむ人が目立っていましたから、明らかに脱北者の質が変化しています。外交官の大脱走です。

テ・ヨンホ氏の亡命がこれまでとは次元の違うことだったことが理解できました。強制送還とかあるんでしょうか。韓国側が応じないでしょうか。


正恩氏、強気と焦り 北朝鮮党大会 新時代アピール 核で成果誇示、経済は苦境続く

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http://www.nikkei.com/article/DGKKASGM09H84_Z00C16A5EA2000/

正恩氏が党大会で最大の成果として示したのが核開発の進展だ。北朝鮮は正恩体制に入って核実験やミサイル発射のペースを加速し「核武装を確実にした」(北朝鮮専門家)。演説では「責任ある核保有国」との言葉を繰り返し、核の先制不使用や「世界の非核化」にも言及した。核問題で唯一の交渉相手とみなす米国を意識した発言だ。

金総書記の死去を受け、正恩氏は当初、父の「遺訓」を前面に父が残した幹部らとともに統治を進めた。その後、叔父で実力者の張成沢氏を処刑し、軍幹部らも次々と粛清した。演説では「党と国家の最高権力を狙って党内に分派をつくり、我々の思想と制度を変質させようと策動した現代版分派分子を摘発、粛清した」とも述べた。

経済の長期的な展望もみえない。「16~20年の『国家経済発展5カ年戦略』を徹底して遂行しなければならない」と強調した。過去の大会では「計画」だった経済政策を「戦略」と表記したのは数値目標を掲げられない苦しさが浮かぶ。

経済は成長しているという見方もありますし、実際のところは謎です。行き詰まっているのだろうとは思います。


制裁実効性、中国カギ 安保理決議、北朝鮮と関係深く

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http://www.nikkei.com/article/DGKKZO97965100T00C16A3FF2000/

安保理はこれまでも北朝鮮が核実験をするたびに制裁決議を採択するなどしてきたが、核・ミサイル開発を許してきた。制裁の履行が徹底されず、北朝鮮の経済に大きな打撃を与えられなかったのが原因のひとつだった。

制裁の実効性を高めるうえでカギをにぎるのは中国の動きだ。北朝鮮は貿易額の9割を中国に依存しているとされる。中国がすべての貨物を検査すれば北朝鮮への打撃は計り知れないが、制裁を履行するには中国も検査体制の整備などを迫られる。

安保理の制裁決議はこれまでもあったけれども、制裁の履行が徹底されなかったのが課題とのこと。


4年目の朴槿恵 急旋回する韓国外交 対北朝鮮で中国と距離

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http://www.nikkei.com/article/DGKKASGM23H5O_T20C16A2FF1000/

「1つの問題で中韓関係が一瞬のうちに破壊されることもある」。中国の邱国洪駐韓大使は警告した。THAADの韓国配備に向けた米韓協議入りへの抗議だ。「THAAD問題がなければ既に(北朝鮮制裁の)新しい国連決議が採択されていただろう」と語った。

中国高官が平壌入りした当日に北朝鮮はミサイル発射を予告。この3日後、中国はようやく中韓両首脳の電話協議に応じた。核実験から1カ月もたっていた。北朝鮮包囲網を呼びかけた朴氏に、習氏はつれなかった。韓国外交の急旋回が始まった。

保守層にも評価の声があったケソン工業団地の操業も「韓国が制裁の先頭に立つ」と全面中断に踏みきった。強気を支えるのは国内世論だ。聯合ニュースとKBSが発表した世論調査では、THAADの韓国配備に67%が賛成。「中国などの立場を考慮し配備すべきでない」と答えた26%を大きく上回った。

北朝鮮を巡る中韓関係の変化が読み取れました。レガシーづくりという点でオバマ氏と朴氏の共通点も感じます。


韓国「予想超える制裁を」 軍事境界線、緊張高まる

http://www.nikkei.com/article/DGKKASGM11H4B_R10C16A2FF2000/

「北朝鮮の誤った行動には必ず代価を払わせなければならない」。韓国の黄首相は閣議で対北強硬方針を指示した。尹外相は「北朝鮮の予想を超える強力で実効性のある制裁決議を採択すべきだ」と述べ、国際社会の一致した対応を求めた。

韓国国防省報道官は、南北軍事境界線付近での拡声器による北朝鮮向け宣伝放送を強化したと表明。空軍特殊部隊の初の米韓合同訓練を韓国で実施しているとも明らかにした。北朝鮮への心理面の効果を狙う。

韓国メディアは米原子力潜水艦「ノースカロライナ」が韓国に派遣されると報じた。日米韓3カ国の制服組トップは、緊密な情報共有を通じて北朝鮮に断固として対処する方針で一致した。

北朝鮮にパイプを持つ人物がこういう時は秘密裏に動いたりするんでしょうから、調整役を期待したいです。