米朝、サイバー攻防激化 米、ネット接続妨害 北朝鮮はロシア経由に

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO21990750W7A001C1EA2000/

ワシントン・ポストによると、トランプ氏は政府各部門に北朝鮮への圧力強化を指示。その一環で、米軍サイバー司令部は北朝鮮の対外工作活動機関である人民武力省偵察総局に対し、多数のアクセスを仕掛けてネットをパンクさせるDoS攻撃を実行した。

北朝鮮はこれに対抗。米ジョンズ・ホプキンス大学の北朝鮮分析サイトによると、国営ロシア鉄道傘下のトランステレコムのネット回線の利用を始めたことが判明した。北朝鮮との国境の豆満江の鉄道橋を通じて接続したとみている。

ロイター通信によると現状で北朝鮮のネット接続の6割がロシア経由。中国経由は4割に落ちた。北朝鮮への圧力を強めている中国の依存度を下げ、サイバー攻撃の選択肢を広げる狙いといえる。一方、朝鮮半島の非核化をめざす米国は制裁で経済的に北朝鮮を追い込む。サイバー攻撃では外貨を不正に獲得する手段を断ち、核・ミサイル開発を阻む狙いだ。

当然メディアに流れない恐ろしい情報も行き交っているのだろうと思います。サイバーは質が悪いですね。


対北朝鮮、初の石油制限 輸出総額の9割が制裁対象 将来の禁輸に布石

https://www.nikkei.com/article/DGKKASGM12H41_S7A910C1EA1000/

北朝鮮は主に中国から自動車や戦車などの燃料となる石油精製品(主にガソリンと軽油)を年間450万バレル輸入しているとされる。今回の制裁では北朝鮮向けの石油精製品の輸出に年200万バレルの上限を設定。石油関連製品全体では3割の輸出削減となる。

北朝鮮軍が使う石油精製品の量は判然とせず制裁に慎重な中国などとの交渉を経て削減規模をはじき出した可能性が高い。輸出制限が厳格に履行されれば北朝鮮の軍事活動に制限を与える可能性が高い。北朝鮮は国内に製油所を持ち、輸入した原油を加工して軍事目的に使うガソリンなどの石油精製品を作っている。調達した原油で作ることが可能な石油精製品の量には限界があり軍の活動に影響を与えるのは必至だ。

石油を制裁対象に加えたことで、将来の制裁強化にも道筋がついた。安保理の北朝鮮制裁決議は今回が9回目だが、石油供給に規制をかけたのは初めて。もし北朝鮮が核実験やICBMの発射に踏み切れば、米国が制裁を一段強めて石油の全面禁輸を改めて提案する足がかりとなる。

相当な打撃との見方もあれば、効果不透明の見方もあり。将来の制裁強化への道筋はついたのかもしれません。


米決議案 修正に賭け 対北朝鮮「最強の制裁」弱める 中ロと駆け引き続く

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO21010630S7A910C1EA2000/

米国の譲歩を巡っては2つの見方がある。1つは制裁の早期採決を優先し中ロに歩み寄らざるを得なかったとの観測だ。核実験強行を受けた緊急会合からわずか1週間で合意を目指す異例の短期交渉で、中ロによる拒否権行使を避けるために瀬戸際で譲歩したとの見方がある。

もう1つは原案を示した時点で譲歩のシナリオは描かれていたとの見方だ。中ロは北朝鮮が大混乱に陥る石油の全面禁輸は受け入れにくい。そもそも北朝鮮の石油調達への規制は初めてだ。原案で高いボールを公然と投げかけ、制裁決議の土壇場で譲歩することで中ロのメンツを立てる米国の戦略との読みだ。

安保理決議は中ロが棄権した場合、全15理事国中9カ国以上が賛成すれば決議は採択される。拒否権を発動すれば国際社会による中ロへの批判は強まる。米国は11日の採決に向けてまずカードを切った。次の焦点は中ロの対応だ。厳しい制裁の阻止に向けて共同歩調を取ってきた両国の姿勢には微妙なずれもみえる。

中ロの決断に注目ですが、一連の対応で中ロにとっては北朝鮮をほんとうに都合よく活用したいのだなと分かりました。


北朝鮮 沈黙の記念日 国連制裁見極めか 日米韓、追加挑発なお警戒

https://www.nikkei.com/article/DGKKASDC09H1F_Z00C17A9EA2000/

米国は6回目の核実験を受けた追加制裁決議案を11日に採決する構え。9日に大型の挑発に出れば、米国案が採択される流れは強まる。中国の原油が止まれば「3カ月以上はもたない」(曺奉鉉IBK経済研究所副所長)。制裁決議案が米国の言い値通りに採択されるのか、中ロが押し戻すのか、北朝鮮は見極めている可能性がある。

日米韓は9日、北朝鮮の弾道ミサイル発射などに備えて高度の警戒監視態勢を続けた。海上や陸上でミサイル迎撃態勢をとり、情報を収集している。海上自衛隊は、弾道ミサイルを大気圏外で撃ち落とせるイージス艦を日本海に展開中。陸上ではPAC3を34基配置。

奇襲性を重んじる最近の傾向からすると、10日の挑発もないとは言い切れないとのこと。


ボーダー最前線(中国・北朝鮮)「密貿易」の街 核実験の余波 警戒強まる

https://www.nikkei.com/article/DGKKASGM04H9U_U7A900C1FF1000/

丹東は中朝交易の玄関口で、交易全体の約7割を占める。北朝鮮労働者が多く住むほか、北朝鮮の雰囲気を味わえるとして中国人観光客の人気が高い。北朝鮮にとっても外貨獲得の重要な街で、互いの人的・経済的な結びつきは強い。

遼寧省は中国で最も景気が悪い地域だけに、北朝鮮への制裁が地元経済のさらなる悪化につながると気をもむ。ある貿易関係者は公然の秘密である密貿易を念頭に「制裁後も変化はない」と語った後付け加えた。「今のところは、だ」

既に今春以降、丹東を出発して北朝鮮を訪れる観光客は減り始めている。日帰りで対岸を巡るツアーはピークの20分の1に落ち込み、平壌を巡るツアーも昨年の半分だ。「北朝鮮の体制が崩壊したら大勢の難民が流入しかねない」(40代の女性)。

文字通りの最前線ですから、中国の対北朝鮮制裁の影響などがリアルに感じ取れる場所ですね。


ミサイル対応 政府緊迫 首相「動きを把握」 情報に誤差、分析課題

https://www.nikkei.com/article/DGKKASFS29H72_Z20C17A8EA2000/

安倍首相は首相官邸で記者団に「ミサイル発射直後からミサイルの動きを完全に把握していた」と強調し、情報収集能力の高さを誇示した。

防衛省はミサイルの破片などの落下物はPAC3で迎撃可能と説明する。今回はミサイルの軌道近くに配備されていたPAC3が、ミサイルを射程に収めていたかどうかは微妙だ。ミサイルの飛行ルートの情報に「誤差」が生じたことも課題だ。エムネットは「東北地方の方向に発射された模様だ」としていた。14分後には「北海道地方から太平洋へ通過した模様」とし、当初の飛行方向について情報を微修正した。

防衛省でも、発射されたミサイル情報の分析で混乱が生じた。小野寺防衛相は29日午前、3つに分離したことを確認したと言明していた。夜になって防衛省担当者は「分離していない可能性もある」と修正し、小野寺氏は「分かれたことも含めて分析している」と発言を後退させた。

着弾するまでの約5分をどう逃げるべきかなど、いよいよ物騒になってきました。さすがに不安です。


北朝鮮ICBM、米内陸部を射程 大気圏再突入は未確立か 実戦配備なお時間

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO19432540Q7A730C1EA2000/

米国を標的にした戦略兵器としてICBMを完成し、実戦配備するには、技術面で高いハードルがある。地上から発射されたICBMは宇宙空間まで上昇し、核を積んだ弾頭を切り離す。弾頭を大気圏に再び突入させて標的に落下させる技術の確立がICBMのカギを握る。この「大気圏再突入」の技術は核保有国で高度な軍事機密になっている。

ポイントは、弾頭部の耐熱・耐圧性能だ。現役軍人で、国防研究院の李氏は「ロフテッド軌道で発射するだけでは、大気圏への再突入技術を確立できない」と指摘する。ロフテッド軌道で発射すると、ほぼ垂直に再突入するため弾頭部にかかる熱や圧力は低い。実戦で弾頭が受ける熱は6000~7000度とされる。ロフテッド軌道は実戦の「半分にすぎない」と李研究員。

米情報当局は北朝鮮が核搭載可能なICBMを来年にも完成させると警戒する。米軍のダンフォード統合参謀本部議長は、韓国軍トップと電話で協議。「軍事行動の選択肢も協議した」とし、北朝鮮を強くけん制した。

北朝鮮の一方的な発表なので、真偽は不明ということでしょうけど。日米ともに政権の空白を突かれています。


北朝鮮、挑発継続へ 「米が正しい選択するまで」 ミサイル技術進展

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO16431850V10C17A5EA1000/

発射実験を視察した金委員長は「米国本土と太平洋作戦地帯は、我々の攻撃圏内に入っている」と話し、米国をけん制したとされる。射程5千キロメートル超のミサイルは米アラスカを照準に入れ、米国への脅威が現実味を増してきた。

挑発を繰り返す北朝鮮の狙いは何か。金委員長の発言は「米国が正しい選択をするまで」との条件付きで、核・ミサイルの開発推進を訴えた。韓中大の金正奉教授は「交渉で軍事的緊張を解決しようとのメッセージだ」と分析した。金正恩体制を認めたうえで、核廃棄を迫らないことが、北朝鮮にとっての「正しい選択」と言える。

トランプ米大統領は環境が整えば金委員長との首脳会談に応じる意向を示唆している。一方、北朝鮮が6回目の核実験や米本土に届くICBMの試射に踏み切れば「レッドライン」を越えたとして、先制攻撃に出るべきだとの声が米政権内に強い。

正恩体制を認めた上で核廃棄を迫らないことが、北朝鮮にとっての「正しい選択」だそうです。


米朝、非公式接触か 北欧で対話の糸口探る

http://www.nikkei.com/article/DGKKASFS08H3I_Y7A500C1EA2000/

トランプ米政権が発足して以降、米朝両政府に関わる人物が接触するのは初めてとみられる。北朝鮮から参加するのは崔外務省北米局長。韓国メディアによると、1980年代に外務省に入り、早くから米朝会談や6カ国協議などで通訳を担当してきた有力者だ。米国側は過去の政権で、北朝鮮の核問題を担当した元政府高官が出席するもよう。

朝鮮中央通信は、北朝鮮への敵対行為をした疑いで米国人のハクソン氏を拘束したと報じた。北朝鮮に拘束中の米国人は合計4人となった。米国との対話を見越した駆け引きの一環としている可能性がある。

トランプ政権はあくまで核放棄を求めており、核開発に固執する北朝鮮との隔たりは大きい。米側の参加者は元政府高官とはいえ民間人の立場であり、今回の対話は公式な政府間協議でもない。

北欧というのもきっとポイントなんだろうと思います。崔善姫さんはたまに出てきますが、キーマンですね。


米ロ、思惑抱え仕切り直し シリア攻撃後初の首脳協議 対テロ軸に修復模索 北朝鮮対応、立場に相違

http://www.nikkei.com/article/DGKKASGM03H4Z_T00C17A5FF1000/

今回の電話協議はロシア側主導で実現したもようだ。クレムリンは「シリア危機を背景に、将来のロシアと米国の国際テロに対する行動の調整を話し合った」と強調し、対テロをテコに対話復活を目指す意図を示した。

トランプ氏はかねてIS掃討を最重要課題に掲げ、ロシアのウクライナ侵攻により冷え込んだ米ロ関係の改善を主張してきた経緯がある。米ロが対テロ協力を進めるには、アサド政権と反体制派の戦闘が続くシリアの停戦で折り合う必要がある。

北朝鮮情勢を巡る米ロの思惑の違いも浮き彫りとなった。ホワイトハウスは「最善策を協議した」とだけ発表。一方のクレムリンは「ロシア大統領は自制と緊張緩和を要請した」と指摘し、米国をけん制した。国連安全保障理事会では4月、中国も賛成した北朝鮮のミサイル発射を非難する報道声明についてロシアだけが反対し、文言を変更させた。

ISや北朝鮮を道具に関係修復という構図ですね。ただロシアは米中接近を警戒しているので一筋縄ではいきません。