ソフトバンク動く 「10兆円ファンド」AI照準 利害交錯、危うさ抱え

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO16718660S7A520C1TI1000/

「AIによって人類史上最大のパラダイムシフトが起きる」。孫氏は10兆円ファンド設立の狙いをこう語る。医療からロボット、農業まで、既に投資先候補は30社近くをリストアップ。AIによる情報革命が生む果実を、ファンドを通じて手中にするつもりだ。

目を付けたのがオイルマネーだ。孫氏はアーム買収と前後して中東諸国を行脚し、ファンド構想に自信を持ち始める。そこに現れたのが、サウジの若き実力者、ムハンマド副皇太子だった。45分の会談で450億ドル(約5兆円)の拠出を引き出した。

これまでソフトバンクの投資事業の収益率は44%。10兆円ファンドが同じようなリターンを生めばドル箱となる。しかし一歩間違えれば巨額の損失につながる。利害関係者が増えれば調整に時間がかかり、経営のスピードが落ちかねない。次なる成長への大きな賭けにより、ソフトバンクは新たなリスクを抱え込んだ。

トランプ外遊に孫さんも一緒だったとは知りませんでした。しかしどえらい話が展開されています。


サウジ「脱・原油依存」 220兆円ファンド運用 経済改革構想で収入源多様に 軍事会社も上場へ

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http://www.nikkei.com/article/DGKKZO00093030W6A420C1FF8000/

新たな収入源と位置づけるのが、2兆ドル(約220兆円)超になるという政府系ファンドだ。上場後の国営石油会社サウジアラムコの市場価値を裏付けにした資金で、投資運用収益を増やす。

副皇太子は、自国の軍事産業を傘下に置く政府全額出資の持ち株会社をつくる意向も表明。将来はサウジ証券取引所に株式を上場するとした。雇用の創出にも言及し、失業率を7%に下げる目標を掲げた。サウジに長期滞在する外国人労働者に、5年以内にグリーンカードを発行する考えも示した。

長引く原油安は、歳入の73%を原油に頼るサウジの財政をむしばんでいる。16年予算では3262億リヤル(約9兆7000億円)の財政赤字を見込み、2月の外貨準備は2兆2224億リヤルと前年同月より17%減った。

改めてサウジアラビアの苦境を知りました。若き副皇太子がどこまで具体的に踏み切れるかですね。


中東分裂、混乱広がる イランと相次ぎ断交 対「イスラム国」・原油市場に影

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http://www.nikkei.com/article/DGKKASDC04H0F_U6A100C1EA2000/

両国の間にはかねて、中東の周辺国への影響力を巡る対立がある。サウジの断交宣言で、既に両国の「代理戦争」の前線になっているシリア内戦の解決は一段と遠のきかねない。イランはシーア派系のシリアのアサド政権を支え、サウジはアサド政権の打倒を目指すスンニ派の反体制派武装勢力を支援している。

ISにとって、サウジとイランの断絶は好都合だ。今回の問題でサウジを支持するスンニ派諸国と、イランの影響力が及ぶイラクなどシーア派住民の多い国々が足並みをそろえる機運はしぼんだ。周辺国が暗黙のうちにつくろうとしていたIS包囲網は、機能不全に陥る恐れがある。

世界屈指の産油国でもあるサウジとイランの対立は、供給過剰感が強い原油市場の行方にも影響しそうだ。ともに加盟するOPECが協調減産で一致する見込みは乏しい。原油価格は4日にいったん上昇したが、中長期的には軟調な相場が続くとの見方が多い。

断交の理由や宗教対立の背景が少し分かりました。しかし年始から世界の安全を脅かす事態です。


原油安から見えるもの サウジと米国、思惑一致か

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http://www.nikkei.com/article/DGKKZO84706120S5A320C1TCP000/

価格が下がるのは、需要が減るか、供給が増えるから。新興国を中心に経済が発展し、世界の人口増加という要因もあって、長い目でみれば原油需要はまだ伸びていくはず。中東情勢も混迷しているので、本来なら原油価格は値上がりするはずです。需要はあるはずなのに、価格は下落。つまり供給過剰なのです。それは、米国のシェール革命で生産が激増したシェールオイルが原因です。

「産油国が減産すれば、OPECに加盟していない米国のシェールオイルに市場を奪われるが、いまの原油価格が続けば、シェールオイルの開発・生産に打撃になる」。これが一つの思惑でしょう。さらにイスラム教スンニ派のサウジは、シーア派のイランと対立しています。現在の価格を維持することで、イラン経済を弱体化させようとしているのではないかと推測できます。

米国にとっては、自国のシェール産業を育成するには、いまの原油価格は開発投資の見直しを迫られるマイナスの環境です。しかし、安い原油価格は自国経済にプラス。しかも、米国はウクライナ情勢を巡ってロシアと厳しく対立。安い原油価格は原油輸出に依存するロシアの財政にダメージとなります。イランの核開発にも圧力をかけたいところ。つまり安い原油価格は好都合です。

原油安の構造が初めてしっくり理解できました。さすが池上さん。


原油安とサウジの行方 王位継承、安定重視で

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http://www.nikkei.com/article/DGKKZO82652520R30C15A1TCR000/

昨年12月に発表した2015年予算は、386億ドル(約4兆5500億円)規模の財政赤字を見込んでいる。石油収入の大幅減で財政収支が赤字になるのは当たり前の話。注目すべきは、歳出を前年の当初予算よりもわずかながら増やしたことだ。緊縮政策はとらないという宣言である。

ロシアのように通貨価値が暴落し、金利引き上げを余儀なくされた産油国と異なり、ドルと連動するサウジ通貨の価値は強くなっている。07~08年の原油急騰・ドル安局面では物価高騰に苦しんだが、足元のサウジのインフレ率は2%台と安定しており、低金利のメリットも続く。

緊縮政策をとらないのは、主要なインフラ整備事業などを続けるから、民間も投資を増やしてほしいというシグナルだ。自国民の多くが職に就いている役所の給与は減らせず、膨張する若年層の雇用につながる教育改革や、住宅取得の支援、ヘルスケア拡充などの予算は、国内安定のために維持しなければならないという理由もありそうだ。

原油価格の長期低迷を見越して、原油依存の構造から成長戦略を描けるか。サウジも転換点ですね。


サウジ新国王、原油政策を継続 アブドラ国王死去 シェア維持を優先 対「イスラム国」など課題

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http://www.nikkei.com/article/DGKKASGM23H63_T20C15A1FF2000/

原油価格の急落を受けて、サウジは2015年予算で約4.6兆円の財政赤字を見込むが、サルマン新国王の下でも市場シェア維持を優先し、減産しない方針が続くとの見方が大勢だ。アブドラ国王の死去を受けて原油価格は一時上昇したが、その後、落ち着いた。

サウジはイスラム過激派の台頭を警戒し、イラクとシリアの一部を支配するイスラム国への空爆作戦に参加。イスラム国は報復に動く。北のイスラム国に加え、南隣のイエメンでも脅威は急浮上している。イスラム教シーア派系ザイド派の民兵が首都サヌアの大統領宮殿などを制圧。ザイド派の攻勢の背後に、シーア派の大国イランの支援があるとの見方もある。

サウジは核協議でイランに接近する米国にいら立ち、13年に国連安全保障理事会の非常任理事国のポストを蹴った経緯がある。イランとの代理戦争の様相となったシリア内戦で、アサド政権と戦うスンニ派武装勢力を支援したのはサウジという見方は消えない。その武装勢力の一部が流れ込んだイスラム国が今、サウジを名指しして攻撃目標に据えている。

サウジ、イラク、イスラム国、ザイド派、シーア派、スンニ派、このあたり利害関係が入り組んでますね。一回きちんと理解したいです。