なぜ「漢字」とよぶのか 阿辻哲次

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO13915750Q7A310C1BC8000/

「漢」という字は古代中国の王朝名に使われており、その漢の時代に作られた文字だから「漢字」というのだ、と考えている人が世間には時々おられるが、それは大きな誤解である。漢王朝ができる一千年以上も前から漢字は使われていた。「漢」とはいったいなにかというと、それは実は民族の名前なのである。

中国は多民族国家であり、国内で使われている言語は決して一種類ではない。言語事情はまことに複雑だが、各民族の人は基本的に自分たちの民族語を話している。

このような多民族多言語国家に暮らす人々のなかで人口がもっとも多いのが漢民族で、実に人口の九十五%を占めるという。この漢民族が話す言語を「漢語」といい、その「漢語」を書くための文字を「漢字」というわけだ。

漢の時代に作られた文字だから漢字ではなく、民族の名前で、中国の人口の95%を占める漢民族の名前だそう。勉強になりました。


米アカデミー賞、大統領批判相次ぐ 「分断、戦争に偽りの正当性」「全ての移民のための賞」

http://www.nikkei.com/article/DGKKASGM27H8D_X20C17A2EA2000/

外国語映画賞に輝いた作品「セールスマン」のイラン人のファルハディ監督はイスラム圏7カ国の市民らの入国を禁止したトランプ氏の大統領令に抗議して授賞式を欠席した。

メキシコ人俳優のガエル・ガルシア・ベルナルさんは長編アニメーション賞の候補者を読み上げる際、「メキシコ人として、ラテンアメリカ人として、人間として、私たちを分断する壁の建設に反対する」と表明。

授賞式の会場には、移民の支援などに取り組む人権団体、ACLUへの支持を意味する青いリボンを身につけたハリウッドスターの姿もみられた。アカデミー賞は昨年、主要部門の候補者が白人に偏り、主催団体が「人種差別」と批判された。

このような機会を利用して政治的発言をバンバンする点で日本とは大きく違うのだなと思います。


音楽教室から著作権料 JASRAC、業界は反発

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO12476170T00C17A2CR8000/

JASRACはピアノなどの音楽教室から著作権の使用料を徴収する方針を明らかにした。音楽著作権管理での「演奏権」にあたると判断したという。使用料は受講料収入の2.5%とし、文化庁への届け出を経て2018年1月に徴収を始める考えだ。

JASRACはヤマハ音楽振興会などの音楽教室が全国に約1万1千カ所あると推計しており、まず大手が経営する教室から徴収を始める方針。著作権使用料はすでにダンス教室やカラオケ教室などから徴収している。

今回の方針に対し、音楽教室側は強く反発する見通しだ。ヤマハ側は弁護士の見解として「(著作権使用料が)生徒に転嫁されてレッスン料が高くなると生徒が減少する恐れがあり、音楽文化の発展を阻害する」と主張している。

カスラックとかヤクザとか散々言われていますが。やはり社会の公器として音楽業界が栄えるよう志を持って経営して欲しいです。


映画 アニメに力作、邦画充実

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO10344400W6A201C1BC8000/

片渕監督「この世界の片隅に」は戦時中の生活を徹底したリアリズムで描いた。風景や衣食住の細部まで緻密に再現。さらに卓越した動画技術で人物の触れ合いや微妙な息づかいをとらえ、生々しい感情を表現した。新海監督「君の名は。」は監督初のメジャー作品として周到に練られた作品だが、物語も描写も新海の作家性を核とする点、大量死という今日的主題に挑んだ点を評価したい。

アニメ作家の庵野秀明が総監督を務めた「シン・ゴジラ」にもいえる。膨大な情報を盛り込んだ早口のセリフが真に迫るのは、虚無と希望が交錯する庵野の世界観に説得力があるからだ。そして確かに震災後の日本が映っている。

邦画全般でも豊作だった。山下敦弘「オーバー・フェンス」、西川美和「永い言い訳」は、40代を迎えた中堅監督のまなざしが熟度を増し、人生の苦みを確かにとらえた。同世代の李相日「怒り」、三島有紀子「少女」も力に満ちていた。

ようやく「君の名は。」を観ましたが、本当に素晴らしい作品でした。邦画アニメ自体に興味を掻き立てられました。


地芝居 魅力伝えたい 担い手・観客、サイトでつなぐ

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO09754850Q6A121C1CC1000/

農民が役者から裏方までこなし、歌舞伎を作り上げる「地芝居」は江戸時代から農閑期の娯楽として受け継がれてきた。その奥深さに魅了され、道案内を手掛けるのが蒲池卓巳(36)さんだ。名古屋市の長善寺の住職を務める傍ら、全国から集めた情報をサイト「地芝居ポータル」で発信する。

地芝居と出合ったのは東京で公共劇場などを研究していた大学院時代。指導教官の紹介でたまたま岐阜の地芝居を見に行った。歌舞伎すら見たことはなかったが、地域一丸で舞台を作り上げる姿に「求めていたものはこれだ」と衝撃を受けた。

地芝居の運営や振興に直接関わるわけではない。「半歩だけ仲間内に入る」スタンスを心がける。高齢化などで「発信したいけどできない」担い手と、「どこでやってるか分からない」観客をつなぐ。「出会った人の思いを受け止め、誰かに渡す」という思いが活動をつなぐ。

サイトも素敵に作られていますし、ボランティア精神に(そう思ってないと思いますが)頭が下がります。


邦画アニメ、新作に底力 一般の観客引き込む 戦中の生活徹底調査/フル3D、まるで実写

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http://www.nikkei.com/article/DGKKZO09147660U6A101C1BC8000/

「この世界の片隅に」の主人公は太平洋戦争中、広島から呉に嫁いできた18歳のすず。アニメ映画化したのは片渕須直監督。ぬくもりのある手描きアニメにこだわり、徹底した調査に基づいて戦時中の街並みや暮らしをよみがえらせた。

日本のアニメは漫画を原点に発展し、現在も線画を生かした平面的な映像表現が一般的。だが海外では奥行きのある3Dアニメがほとんどだ。そんな中でフル3DCGアニメ映画に挑戦し、公開以来ヒット中なのが「GANTZ:O」だ。

昨年「バケモノの子」がヒットした細田守監督が一般の観客の信頼を得る存在に。氷川氏は興行収入176億円を記録した「君の名は。」の好影響に期待。「20万~30万人とみられるアニメファンのほかに巨大な需要があったということ。クリエーターを勇気づけ、目に見えないエネルギーをもたらすはず」と語る。

どれも凄いとしか言いようのないアプローチ。「君の名は。」の好影響もアニメ界には波及してそうです。


ロックを芸術に昇華 ボブ・ディランさんにノーベル賞

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http://www.nikkei.com/article/DGKKASFG100A4_T11C16A0EA1000/

ディランさんは「歌詞は音楽以上に大事。歌詞がなければ音楽は存在し得ない」と公言し、ギンズバーグら先端的な詩人と交遊するなど、もともと詩人としての志向が強かった。

やがて政治的なメッセージ性を薄め、音楽的にはフォークにロックを融合させながら、象徴や隠喩を多用した難解で複雑な歌詞を追究していく。音楽史上の意義は、そうした文学的な歌詞をロック音楽に乗せることが可能なのだと実践してみせたことにあるだろう。

曲が長くなろうが、字余りになろうが、自分の言いたいことや文学性を優先させて歌い、印象的な曲に仕上げた。ジョン・レノンや吉田拓郎さんをはじめ影響を受けた自作自演の歌手は数知れない。ロックに言葉を与え、ロックを芸術のひとつに高めた。

米英メディアでは批判も多いようですが、革新的な選考には批判は付き物でしょう。おめでとうございます。


兵庫・出石の芝居小屋再興 歌舞伎、住民が支え 片岡愛之助さんも後押し

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http://www.nikkei.com/article/DGKKZO95942050Y6A100C1ML0000/

98年に町に寄贈され、再開を検討したが財源難で話は進まなかった。転機は2005年。出石町は城崎町や豊岡市などと合併し、新しい豊岡市が誕生した。永楽館の文化遺産の価値が旧城崎町長や豊岡市長ら外部有力者の目に留まったのだ。

08年に完工し、「出石永楽館」として再開した。団体観光客数が落ち込み、若者は都会へ流出。さらに合併による町名消失で出石の住民は危機感があった。「永楽館をシンボルにして町おこしをしよう」。機運が高まった。

「愛之助さんはこの先もずっと出石に来てくれるだろうか」。人気が急上昇し、全国区の売れっ子になったからだ。しかし愛之助さんは「永楽館の歌舞伎は生涯の仕事として毎年続ける」と今きっぱりと語る。

文化遺産で街興しの走りでしょうか。地方創生が叫ばれる今だからこそ参考にすべきだと思います。


「韓流」の波及効果 企業の海外戦略後押し

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http://www.nikkei.com/article/DGKKASM325H05_V21C15A2EE8000/

韓流コンテンツの競争力を高めるきっかけを作ったのは故・金大中大統領だ。アジア通貨危機後の1998年に産業の構造転換を目指し「文化大統領」を宣言。国策として海外での広報活動などに取り組んだ。韓国内で禁止していた日本の歌や映画も同年以降に解禁し、危機感から韓国のエンターテインメント業界が制作力を高めたと言われる。

高速インターネットの普及も追い風に韓流はアジアを中心に認知度を高めた。「60年代の日本が米国に抱いたように、東南アジアなどで韓国へのあこがれが生まれた」と韓国コンテンツ振興院の金泳徳氏は言う。

韓流は韓国企業の海外戦略にも貢献している。化粧品大手のアモーレパシフィックグループや菓子大手のオリオンなど消費財メーカーが自社製品の広告モデルに韓国の人気アーティストや俳優らを起用。中国や東南アジア市場で高い成長をみせている。

なるほど、金大中氏の功績が大きいんですね。日本も国内だけで満足せずに、もっと国を上げて文化発信が必要だと思います。


木造天守 城に託す夢 名古屋城 旗振る市長、費用が課題

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http://www.nikkei.com/article/DGKKZO95711720T00C16A1ML0000/

名古屋市は木造復元に向けた調査費を予算計上した。名古屋城の木造復元は河村市長の肝煎り施策の一つ。世界的に注目の集まる2020年の東京五輪までの完成をめざし、「新しい名古屋のシンボル」として内外にPRするのが狙いだ。

木造再建の費用は270億~400億円と巨額で、市民の理解は不可欠だ。市は今春にも市民アンケートを実施し、木造で作るか今の城を安価に耐震補強するか、世論を探る考えだ。ただ、時間がないことから、整備事業に参加する事業者の公募を先行して実施。

市民向けタウンミーティングでは、賛否両論の意見が出る。「将来の訪日観光客は大事だ。早期に実現をしてほしい」との声が挙がる一方で「拙速な計画だ。時間をかけて機運を高めるべきだ」などと慎重な指摘もあがる。

福岡城跡でタブレット持って歩く人の謎が解けました。福岡城むかし探訪館の事業目的とか予算とか知りたいですがそちらは謎。