AI時代、読む力を養え 無償化より教育の質向上

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO24153540R01C17A2TCR000

教科書を正しく読む力がないと自学自習ができない。大学生や社会人になって、新しい能力を獲得したり、能力を高めたりする土台がない。それではAIに負けない人材にはなれないだろう。

戸田市では12の小学校、6つの中学校に勤める教師の4分の1がボランティアで集まり、RSの問題づくりや対策を練っている。「今まで、日本語を正しく読み取れないことと学力とを結びつけて考えていなかった」(新井指導主事)指

教育現場ではプログラミングなど新しい授業も始まり、RSが入り込む余地は小さいように見える。それでいいのだろうか。学歴社会の変遷に詳しい、関西大東京センター長の竹内氏は「必要な知識や技能が不足しているのが大半(の学生)なのに、『古い学力はいらない』というような議論が幅をきかせ、それに迎合する風潮がある。教育ポピュリズムを警戒すべきだ」という。

簡単な問題だと思いますが、正答率の低さに驚きました。リーディング・スキル・テストの重要性が分かりました。


未来を創る教養とは 教育はいつか役立つ財産

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO23872650U7A121C1TCL000

教養は基礎的な知識の積み重ねがあって初めて磨かれるものでしょう。たとえば外国の歴史や文化を知り、知識が結びついていく過程で、人々の価値観や人生観への理解を深めていけるようになると思うよ。

いま君たちは高校でたくさんの知識を学んでいます。蓄積された知識が、やがて化学反応を起こし、新たな知識の体系を築くことができるはずだよ。それが教養を磨くことにつながるのです。

フィリピンではゴミの山から資源を集めては売り、労働力として生きる子どもたちがいます。そんな貧しい地域で生まれ育ち、教師になった若者がいました。彼が語ってくれました。「私にとって教育とは決して人に盗まれることのない財産です」と。君たちも、いまこうして学べることがどれだけ幸せなことであるか考えてみてください。

見事に経験や教養、教育の大切さを結びつけられています。改めて教養の大切さを実感しました。


未来を創る教養とは 「学び」にムダなんてない

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO23627510X11C17A1TCL000

高校で受験勉強に追われていた当時、「こんな勉強をしていて将来、一体、何の役に立つのだろう」と感じていたことを覚えています。ところが不思議なものですね。社会に出てから、意外な発見が何度かありました。

高校生のころ、苦手で楽しくはなかった科目でも、必死に学びました。覚えた知識が後の人生で役に立つのかわかりませんでしたが、いま花開いたのです。

米マサチューセッツ工科大学を視察して驚いたことがあります。「先端的知識は、4~5年後には陳腐化してしまう」。だからこそ「考え抜く力、答えを見つけ出す力を養うことが大切だ」と指摘されたのです。まさに「すぐに役に立つことは、すぐに役に立たなくなる」のです。

「すぐに役に立つことは、すぐに役に立たなくなる」。以前もこの話があり、衝撃を受けたのを覚えています。


未来からの警鐘 展望なき教育投資 有能な人材 どう輩出

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO23225960X01C17A1EE8000

国が毎年、文教関係に充てる予算は4兆円程度。公的な教育支出は足りないとされるが、財務省は先進国の中で遜色ない水準とみる。もっともこのうち1.5兆円は義務教育にかかわる教員の人件費に、1.4兆円は大学への支援費にそれぞれ回るので、使い道は毎年代わり映えしない。

今のシステムを前提に予算を増やすだけなら、教育の質はさほど変わらない。高等教育にまで無償化の範囲を広げれば、学生数は増えるが、それで高度人材の育成など生産性向上に直結するわけではない。人口減が進む中、量より質への目配りが欠かせない。

ヘックマン米シカゴ大教授の研究によると、「最も学力や収入を高める効果が大きい」のは就学前教育の充実だという。教育投資を増やす場合、効果まで考慮する必要がある。目標は先端を行く人の増加か、貧困世帯の救済か。政策の目的がはっきりしない大盤振る舞いは避けたい。

教育投資は幼児期が一番効果が高いという点は、国の政策や制度を設計する上でも軸とする必要があると思いました。


将来像描けぬ各党公約 社会保障・教育、給付・負担見直し欠く

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO22023590X01C17A0EA2000/

自民党は待機児童解消のための32万人分の保育の受け皿整備や介護人材の一層の処遇改善などに取り組むと明記。公明党は消費増税時に実施する予定だった低年金者向けの給付金や、介護保険料軽減の対象拡大の前倒し実施を打ち出した。ただこれだけで6千億円以上の財源が必要。来年度からの実施となれば、赤字国債の発行に頼らざるを得ない。

希望の党は正社員雇用を増やした中小企業の社会保険料の免除を掲げたが、これも財源の記述はない。ベーシックインカムと併せ、医療や介護の月額自己負担額に上限を設ける「総合合算制度」を盛り込んでおり、歳出圧力はさらに増す。

教育では各党がそろって幼児教育の無償化を掲げ、バラマキ色が強い。公明党の私立高校無償化も安倍首相が表明した消費増税による増収分を使った充実メニューには入っておらず、新たな借金に頼る構図だ。現役世代の教育費軽減のツケは、未来の世代に回っていく。

やはり政策にも哲学が必要だろうと思います。主要政策は憲法9条改正、安全保障関連法、19年10月の消費税10%、原発の4軸で捉えると分かりやすいです。


教育費軽減、対象校を選別 政府案、社会貢献など指標化 ばらまき批判かわす

https://www.nikkei.com/article/DGKKASFS15H57_W7A910C1EA3000/

具体的な教育費の軽減策としては、返済不要の給付型奨学金を拡充したり授業料減免制度を広げたりといった案が検討課題だ。オーストラリアの高等教育拠出金制度をモデルに学費の出世払い方式を新たに導入することも選択肢になっている。

学生とその親の負担を国が公費で肩代わりすることになるため、政府は厳しい審査基準を設けて対象の大学などを選別する。例えば収支の状況や入学定員の充足率、ガバナンスの体制といった指標を多く作り、支援の是非を総合的に判断できるようにする。

支援対象を絞る背景には大学の過剰問題もある。定員充足率が8割未満の私立大学は全体の約2割にあたる117校もある。18歳人口は今後さらに減少し、2015年の120万人から40年には88万人まで減ると見込まれる。事実上、誰でも入学できる大学や学部も増えてきた。

大学の過剰問題もあるとのこと。大学の批判はあるでしょうが、こと教育ですし、厳しい審査基準は必要だと思います。


大学生が「子ども食堂」 学び生かし食事や居場所提供 大妻女子大、食材費を補助金で 大手前大、キャンパスで開催

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO18952740Y7A710C1TCN000/

東京都練馬区の民家。大妻女子大学家政学部児童学科の加藤准教授(児童学)の実家で、月に1度、教え子と共に「大泉子ども食堂」を開催している。地域連携事業として大学から材料費など20万円の補助が出ており、課外のワークショップとして学生は自由に参加できる。

大手前大学は伊丹市のいたみ稲野キャンパスで「大手前子ども食堂」を不定期に開いている。初開催した時は総合文化学部や健康栄養学部の学生約30人が参加。午前10時から夕方まで、児童や保護者約40人とキャンパス内で過ごした。

経験の幅が広がるのは子どもだけではない。大妻女子大の田中教授は「今の学生は他世代との接触が少ない。食堂では子ども、保護者、地域のボランティアのお年寄りと触れあえる」と指摘する。

ニーズがマッチしているので良い試みだと思います。それだけ子ども食堂も一般化してきたということでもあります。


民間試験、現場困惑も 新テスト 高校「場所遠い」 大学「どう扱えば」

http://www.nikkei.com/article/DGKKASDG10HAE_Q7A710C1CC1000/

新テストの英語では、現行試験の「読む・聞く」に「書く・話す」を加えた4技能を評価する。数十万人規模で一斉に行うのは困難として、民間団体による検定試験を活用することになった。

ボランティアが無料で勉強を教える学習室「学術の森」の中村代表は「母子家庭の子供など、経済的に余裕がない子供にとって受験料の負担は大きい」と訴える。無料塾「八王子つばめ塾」の小宮理事長は「民間試験は教科書の内容とかけ離れた問題もある。塾で受験対策をした子とそうでない子の差が広がってしまう」と懸念する。

大学側は「様々な形式で行われる民間試験の点数をどう扱えばいいのか」と困惑する。南風原東京大学高大接続研究開発センター長は「一番難しいところが議論されないまま進んでいる」と不安を漏らす。

数十万人規模で一斉に行うのは困難なため、民間団体による検定試験を活用することになったそうです。


スピーチの秘訣とは 具体例で共感と説得力

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO17232890S7A600C1TCL000/

祝辞の冒頭、ザッカーバーグ氏は、「あなた方は僕ができなかったことを成し遂げた」と卒業生を持ち上げます。本人は中退したので卒業できなかったことをネタにした自虐的なギャグです。これを受けて私は、「君たちも将来、海外でスピーチをすることがあるだろう。そのときにはジョークで笑いを取ってから始めなさい」とアドバイスしました。

ザッカーバーグ氏は、さらに自虐的ギャグを積み重ねます。自身がハーバードで最初の授業に出席する際、Tシャツを前後逆に着ていたため、周囲の学生が声をかけてくれなかったという失敗談を披露したのです。「あのザッカーバーグでも最初はそうだったのか!」。聴衆は急に親近感を持つはずです。

スピーチで大事なのは、自分の言いたいことを裏付ける具体例を提示すること。抽象的な話ばかりでは説得力がないからです。

日本人はお詫びから話し始めるというのは確かに。ジョーク意識磨いていきたいと思いました。


プログラミング必修化に課題

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO17128360R30C17A5TCR000/

プログラミング教育の必修化は、新たな課題も突きつけている。ひとつは教育環境の整備だ。文科省は教育用のパソコンを児童3.6人に1台の割合で配備することを目指し、14年度から年1600億円以上を地方交付税に盛り込み自治体を支援してきた。だが16年3月末時点の実績は、6.2人に1台にとどまる。

注意すべき点もある。教育関連の見本市では、必修化を商機ととらえて端末や無線LANの工事などを紹介する企業が目についた。環境整備だけが先行すると、新たな無駄な公共事業となる恐れがある。それを避ける手段のひとつは、教材の開発や、専門知識を持つ教員の育成を先に進めることだ。教育内容の充実や人材育成が伴えば無駄な投資のリスクが減る。

課題の解決に向けて、プログラミング教育の推進団体「みんなのコード」の代表理事を務める利根川氏は「NPOや民間企業にはノウハウがあり、活用する手がある」と話す。みんなのコードは、オバマ前米大統領や、ビル・ゲイツ氏らが支援する団体の体験講座を日本に導入した。このように実績を重ねてきた団体や企業が増えており、教員の知恵と組み合わせることで負担軽減や不安解消が進む。

確かに環境整備だけが進行すると無駄な投資に繋がりがちだと思います。教育底上げの視点が必要です。