アサヒ小路社長「量こだわらぬ」 国内最大ブランド「スーパードライ」 高級路線で売り上げ維持

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO24463210Z01C17A2EA5000

「ビール業界はシェア競争に明け暮れ、(原価を割り込んだ)安売りで市場を広げようとしてきた。今はメリハリ消費の時代だ。商品を選ぶ際の基準となる価値の差を創り出せるかが、企業に問われている」

「『スーパードライ』発売30周年の今年、限定醸造の缶ビールを発売した。氷点下に冷やしたスーパードライは専用設備がある飲食店でしか飲めなかったが、家庭などでも同じような冷涼感を味わえるようにした。20~30代に人気だ。こうした派生商品に力を入れる。追随できない独自性のある商品も広げていく」

「安売り競争を繰り広げられても消費は盛り上がらない。ビール系の課税済み出荷量は過去10年で平均約1%減ってきた。今後も市場全体では1%程度のマイナスを想定し経営や商品の計画を立てるが、高級化戦略の推進で当社のビール系飲料売上金額は横ばいを維持していきたい」

ブランドの立ち位置が明確ですね。来年からペローニ、ピルスナーウルケル販売楽しみです。


さらばモーレツ 日本電産・永守氏と重なる日本の歩み プロの働き方磨く時代

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO23920350W7A121C1TJC000

「他の人が8時間なら16時間働いて成功してみせる」永守氏が73年に脱サラして日本電産を創業する際、反対する母親に約束した。モーレツ主義の始まりだ。前後して日本は高度成長期を終え、労働生産性も急速に低下していく。

「連結売上高が1兆円を超えたら働き方を変える」2010年、永守氏は社内に宣言した。90年代以降のM&Aで何社も欧米企業を傘下に収めたが「プロの働き方で無駄がない」。日本のモーレツ主義の限界を感じ「このままでは戦いに負ける」という危機感が高まっていった。

「定時退社して語学を学んでもらった方がはるかに競争力が高まる」日本電産は15年3月期に連結売上高1兆円を突破。永守氏は16年秋に「生産性を2倍に高め、20年に残業ゼロ」を宣言した。

高度経済成長期の日本の実質労働生産性上昇率は現在の5倍。働き方の効率が良かったわけではないでしょうから、生み出した価値がそれだけ大きかったということでしょうか。


健康寿命を延ばすには何歳でもチャレンジを ライフネット生命保険創業者 出口治明

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO23049720S7A101C1TY5000

働き手の確保と健康寿命の延伸。両方を実現するためには、年齢に関係なく活躍できる仕組みが必要だ。しかし日本には「定年」という不条理の壁が立ちはだかる。

年齢だけを理由に役職を奪われたり、待遇を下げられたりすることは、働き手の意欲を確実にそぐ。やる気のないシニアを横目に仕事に追われることになる若手や中堅社員にもマイナスだ。定年制を廃止し、意欲と体力と能力さえあれば何歳でも働き続けられる社会に今すぐ移行すべきだ。

人生100年時代を生きる働き手には、組織にぶら下がろうとするのではなく、培ってきた経験や能力を生かせる場所を見つけてほしい。今の組織で自分の力を発揮できなくなったと感じたら、何歳であっても新しい仕事に挑戦すべきだ。行動を起こすのに遅すぎることはない。誰にとっても今この瞬間が、これからの人生で最も若い時なのだから。

「誰にとっても今この瞬間が、これからの人生で最も若い時」本当にそうですね。何歳になってもチャレンジし続けたいです。


孫氏 次の「10兆円ファンド」 ソフトバンクが立ち上げへ AIやIoT中核に

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日本経済新聞の取材で構想を明らかにした。孫氏はビジョンファンドについて「これは第1弾で、10兆円では全然足りない。規模を一気に拡大していく」と言明。「2~3年ごとにビジョンファンド2、3、4と続けていく」と話した。

孫氏は、AIやIoTを中核にした情報革命を念頭にビジョンファンドを主導している。第2弾のファンドの投資もIoTに関連する新興企業が対象になるとみられる。孫氏は出資する企業数について「10年後には1000社くらいにはなっている」と述べた。こうした企業群に投資するには10兆円超の規模が必要とそろばんをはじく。

なぜベンチャー投資に傾注するのか。孫氏は「群戦略」という言葉で疑問に答える。「永続するテクノロジーもビジネスモデルも存在しない」のならば、強みや持ち味の違う起業家が束となり、互いに刺激し合い、時にアイデアを交換することで「単なる増殖ではなく進化する企業群を築く」ことが狙いだと言う。

企業の爆買いみたいなもんですね。「同志的結合による起業家集団」を目指されているようです。


ネット求人からみた景気 仕事の幅拡大、賃金も上昇 クラウドワークス社長 吉田浩一郎氏

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「熟練のITエンジニアは、引っ張りだこの状態で、完全な売り手市場だ。週5日間フルに働くベースで、1年前には月額47万円だった企業側の発注単価が今は55万円と17%ぐらい上がった。もう一つは仕事の幅の広がりだ。これまで私たちがマッチングしてきたのは在宅型の仕事がほとんどだったが、今はフィールド系と呼ぶ現場に出て行く仕事も増えてきた」

「企業の側も意識が変わりつつある。先週はソフトバンクが就業規則を改定し、社員に副業を認める方針を打ち出した。外部からの仕事を請け負うことで、いわば武者修行して腕を磨き、その成果を本業でも生かしてもらう狙いと聞いている。副業解禁の波は今後多くの企業に広がるだろう」

「月間の残業時間の上限を原則45時間とする今の政府案はブラック企業を排除するという点では意義があるが、一方で自ら進んで働きたいという、とりわけ若い人の労働意欲を阻害しないか心配だ。ドイツはIT系など成長産業については労働規制を緩めているとも聞いている。日本も全業種一律ではなく、それぞれの産業の実態や仕事の特徴に合わせたきめ細かい、柔軟な規制が必要ではないか」

最先端の日本の人材需給状況という点で興味深かったです。ソフトバンクも副業解禁とは。


商品を値下げしない誇りを 「吉田カバン」の吉田社長 吉田輝幸

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当社の社是は「一針入魂」だ。すべての工程に手を抜かないものづくりの精神を指している。創業82年、ものづくりの精神は社員や縫製職人さん、部材屋さんなどに受け継がれ、全くぶれていない。ごくまれに生産終了となった商品を期間限定で価格を調整することはあるが、定番商品は値下げしない。定価で買ってくださったお客様に大変申し訳ないからだ。

値下げすることは、長年大切に育ててきたブランドイメージを崩すことになる。さらに大事なのは、縫製職人さん、部材屋さん、すべての心ある人々の結晶が商品であるということだ。このような大切なものを簡単に値下げで処分するすることは絶対にできない。

育っていく商品をわけなく値下げして販売することは、商人のあるべき姿だろうか。「あきんど」とは、多くの人々が心込めて作り上げた商品を、飽きずにお客様の皆さんに説明して、購入していただく努力を懸命にすることではないか。顧客本位、ものづくり本位の思いは必ずお客様に伝わると信じている。

「吉田基準」と謳われる厳しい基準があるとのこと。一貫したモノづくりの精神がある会社は強いですね。


入社まで半年どう過ごせば?「思い切って自分棚卸し」 森川亮C Channel社長に大学4年生が直撃

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社会人1年目はものすごく成長するタイミング。そこでの頑張りによってその後の成長はずいぶん変わると思います。僕は最初の1年は結構、勉強しました。社会に出てすぐに仕事はできないじゃないですか。何か提案するとか、それを形にするようなことは難しい。そのために必要なことは勉強しました。

資格を使いこなせるかが非常に重要だと思います。僕も一時期いくつもの資格を取っていました。一方で、それって世の中の役に立っているかと考えると、そうではない面もある。一番大切なことは、何かを実現するのに必要なものか、あるいはそれを手にしたときに世界が変わるか、みたいなことをイメージしながら勉強した方がいいと思います。

人は長期的に大事なことより、目の前のことに時間を使ってしまうところがある。先のことを棚卸しして、自分にとって大事なことを見つけて計画を立てると、やり遂げた時の達成感につながると思います。やりたいことが見えないのはもったいない。早めにやりたいことを見つけた方がいいと思います。

シンプルで本質的な回答だと思いました。自分の棚卸しと、早めにやりたいことを見つける。ここがポイントですね。


IT業界のワーキングマザー 肯定感の共有を 通販コンサルタント 村山らむね

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IT業界で活躍しながら、結婚や出産、育児を諦めない女性が増えていることは本当にうれしいことだ。さすがこの業界の女性たち。婚活にはペアーズやヤフー!パートナーを駆使し、子育てにもベビーシッティングサービスを活用するなど、ITで稼ぐだけでなく、ITサービスもしたたかに使う。「出会いがない」「時間がない」と嘆く時間こそ無駄と言わんばかりだ。

多くの企業で働く女性と話をする場面があるが、あっという間に泣かせることができる魔法のコトバがある。それは「よくがんばってるね」という現状肯定の言葉だ。どの立場の女性もすぐに涙目になる。特にワーキングマザーの場合、子供に寂しい思いをさせているのではないか、仕事場でも可処分時間が少なくなったことで周りに迷惑をかけているのではないかと、様々な罪悪感に苛まれている。なかなか自己肯定ができないのだ。

ワーキングマザーにアドバイスするなら、3つ。まずはそれぞれのがんばりを肯定し合える仲間との時間を作ること、次に可処分時間の少ないことにあぐらをかかず自分の付加価値づくりを常に頭に置くこと、そしてたまには長期的な視野で、少しペースダウンすることも選択肢にいれること。

魔法のコトバ、たいへん参考になりましたし、ITキャリアウーマンの実情なども興味深かったです。


100円で質と新鮮味追求 大創産業 矢野社長 消費者の要求一段と高く

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「100円の商品に求められる水準が徐々に上がっている。100円ショップの雑貨に限らず、パンでもスイーツでも低価格品の質は年々高まってきた。安いから売れるという法則は通用しなくなった。原価を上げて品質を高めた商品を出さないと売れない時代だ」

「店舗数は国内外で約4900店。ある商品が1店あたり1日1個しか売れなくても、1個1円のもうけで4900円の利益だ。1年で換算すると、この商品の利益は178万円になる。当社は国内だけで年約30億個の商品を販売している。原価をかけてでも商品力を高めて販売増につなげることが重要だ」

「セルフレジの試験導入を始めた。生産性の向上は重要だが、当社の強みは約7万のアイテム数。商品を売り場に並べたり発注したりするだけで相当数の従業員が必要になる。小売りが生産性の向上を進めると、扱える商品数は減る。それは消費者の選択肢を狭めることになる」

店舗数と商品数が最重要という点に注力している姿勢が伺えました。そこから生産性についても考えていらっしゃる。


社長の写真、投資の尺度に

https://www.nikkei.com/article/DGKKASGD01H4L_U7A900C1DTA000/

社長の顔写真をサイトに掲載していない企業の株価パフォーマンスの悪さが目立ち、そうした企業群の単純平均は全体より14%以上も相対的に値下がりしていた。逆に役員の顔写真を出している企業の株価は値動きがよく、平均を70%強上回った。

「写真の少ない企業は情報公開に消極的な傾向がある」。レオスの藤野社長は指摘する。不祥事企業を後から調べると、社長の写真を掲載していなかった例が目に付くという。写真の多寡は、その会社の人材が誇りを持っていきいきと働いているかの指標となり、藤野社長はアニュアルリポートでも写真を数える。

腕利きのファンドマネジャーやアナリストは、経営者の力量や企業文化から成長のにおいをかぎ取ってきた。機械による運用が広まり、業績の数値を瞬時に株価が織り込んでしまう時代だからこそ、投資家は「非財務情報」への感度が、企業は開示のあり方が問われている。

さすが独自の投資判断をされていて、この調査は興味深いです。社長あいさつの主語が私、私たちであれば、抜きん出て株価が高いという話も別記事に。