脱「メシ・フロ・ネル」 生産性上げる「人・本・旅」 ライフネット生命保険創業者 出口治明

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO20123140Y7A810C1TY5000/

イノベーションは知識と知識の組み合わせによって生まれるが、自分の仕事に関する知識同士を組み合わせるだけでは、大きなインパクトは持ち得ない。自分の分野を深掘りしつつ、なるべく遠いジャンルの知識や時空を隔てたところで見いだされた知恵を取り入れることで、オリジナリティーは強化され素晴らしいアイデアとなる。遠いフィールドで得た気づきが豊かな発想を促し、生産性を高めるトリガーとなりうるのだ。

長時間働き、家と職場を往復するだけの「メシ・フロ・ネル」の生活を、「人・本・旅」の暮らしに切り替えなくてはならない。仕事では知り合うことのない様々な人に会い、いろいろな本を読み、興味を持った場所にどんどん出かけていく。脳を刺激し続けることで、考える力も磨かれていく。

大手生保に勤務時代、ロンドンで現地法人社長を務め、欧米企業のトップリーダーたちと接した。彼らの多くは博士や修士の学位を持ち、働きながらも貪欲に学び続けていた。その教養の高さには、とても歯が立たないと思った。残念ながら、世界標準と日本との間には大きな差がある。

「人・本・旅」分かりやすい。本に関しては、古典と新聞の書評が良いと別の記事にありました。


日本マクドナルドHD社長 サラ・カサノバ氏 ヒット生むのは顧客の声

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO19483410R30C17A7TJ1000/

ロシアの一般的なレストランはメニューは豊富ですが、いつも具材を切らすことで有名でした。そこで「全てのメニューがお店にあります」と約束し、マクドナルドの店舗で必要な材料を作る施設を設けました。

母国カナダに帰任してマーケティング責任者を務めたとき、「世界ハンバーガーマーケティング大学」の教授に就きました。世界から集まるマーケッターに、消費者調査などの方法を教えるのが仕事でした。生徒から色々学ぶことができました。

来日前、日本人はすごく魚を食べる国民だと思いました。シーフードを使ったサンドイッチが必要だと市場調査で分かりました。そこで「えびフィレオ」を商品化。発売から10年で4億6千万個を売り上げ、シンガポールや香港にも広がりました。各国に赴任して学んだのはお客さまの声に耳を傾けること、それが一番だということでした。

V字回復は間違いなくこの方の手腕ですね。えびフィレオの商品化もカサノバさんだったとは知りませんでした。


訪日客ゲット、外国人目線 中部の観光組織トップに英国人 眠れる魅力発掘に手腕

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO19387620Y7A720C1ML0000/

愛知や岐阜、石川や長野など日本の中心部に位置する9県の自治体や企業は、中央日本DMOを発足した。このCOOにスカウトされたのがハーヴィー氏だ。

評価されたのは限られた予算のなかで成果をあげる手法だ。英政府観光庁では航空会社やホテルと組み、影響力のあるブロガーを招待するといった新たな手法で情報発信した。ツーリズム東美濃協議会の阿部会長は「世界の成功事例を知っているだけに、アイデアが豊富だ」と期待する。

まず観光資源の発掘で、これまで訪れた6県3市にも「福井県の自然と融合したライフスタイルや、禅経験など新たな発見があった」といい、その都度英語で全世界に発信する。「パンフレットなど印刷物は充実しているが、インターネット上の情報が限られ、デジタル化が遅れている」と、SNSなどでの発信を重視。初年度の事業計画には米国や英国など6カ国でメディア向けセミナーを実施することも盛り込んだ。

よそ者活用の究極例。世界の成功事例を知っている引き出しの多さと、純粋に視点の違いが活かされていると思いました。


孫氏「死ぬまで事業家」 10兆円ファンドで「次の本業」探し

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「孫正義育英財団」の式典。孫氏は支援する若者を励まし終始、上機嫌だった。ただ報道陣から10兆円ファンドについて問われると鋭い目つきで答えた。「僕は死ぬまで事業家だ」巨大ファンドを手にしたが、それでも事業家にこだわる。

がん検査のガーダント・ヘルス、農業のプレンティ、ロボット関連のブレイン・コープ――。孫氏が10兆円の使い道に選んだ企業の多くが、米西海岸の無名のベンチャーだ。ソフトバンクの本業である携帯や通信とはほど遠い事業を手掛ける。

そもそも孫氏は「ソフトバンクは通信会社ではなく情報革命屋さん」と話す。時代とともに移ろう情報産業の主役に本業を乗り換え続けて来た。06年に携帯に進出し、これまでに少なくとも3度、本業を変えてきた。そこで欠かせない手段が投資だった。95年に無名だった米ヤフーに出資し、06年には英ボーダフォン日本法人を買収して携帯を始めた。

単純に、本業を変えてもいいんだと思えました。投資先は無名ベンチャーばかりというのが孫さん琉。


日本マクドナルドHD社長 サラ・カサノバ氏 ソ連崩壊、外食文化広める

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大学院での企業論文にマクドナルドを選びました。同社で働きたかったこともあり、マクドナルドカナダの社長に手紙を送りました。成績はクリアしましたが、最初のサマージョブでは学生を雇っていないとの理由で不採用。その後の本採用でようやく決まりました。入社する前に一番大事なことを学びました。諦めない粘り強さです。

あの論文を書いたサラはどうかとマクドナルドカナダの社長が推してくれたのです。赴任したのは1号店の開店から2年後の1992年でした。ロシア語を学びながら現地のマーケティング責任者を務め、出店の手伝いもしました。

広告代理店に30秒のラジオ広告のキャッチコピーを依頼しました。すると、30秒間ずっとしゃべり続ける案を持ってきました。「商品の特徴と値段、店舗の場所だけで十分なのでは」と指摘すると、なるほどとうなずいてくれました。セルゲイという男性を雇いました。マーケティングはおろか、英語も話せなかったのですが、人柄で決めました。彼は後にマクドナルドロシアのバイスプレジデントまで昇進しました。

大学時代にマクドナルドに対して、ソ連に参入する論文を書いている時点でモノが違う印象です。


ママ社員への不満どう防ぐ ストライプの時短勤務 ストライプインターナショナル 石川康晴社長インタビュー

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働き方改革で重要なことは、労働時間の削減ではありません。どの会社もイノベーションを起こさなければならない。それを考える時間をどう作り出すか。ここが重要なポイントになります。当社では、まず2つの対策を打ち出しました。1つは、「クォーターカット」。各店舗の接客以外の作業にかかる時間を計り、作業時間を毎年4分の1ずつ短縮することを目指したのです。もう1つは、「モジュールプロジェクト」。これは、社内会議にルールを設けて効率化し、会議にかける時間も基本的に半分にするというものです。仕事を整理するためのツールとして、「ストライプ生産性マトリクス」を用意しました。

どの会社も、やはり「生産性や収益の向上」という要素がないと、会社の制度は変えられません。僕は、時短勤務制度は、女性のキャリアステージのために必要なことであると同時に、会社にもメリットがあるということを発信していきたいです。

僕は、世の中と逆のことを考えていて、そのうち店舗の営業時間を延ばせたらいいなと思っているんです。例えば、夜9時以降は照明を落として、クラブハウスのような音楽を流して、無人になる店舗をつくってみれば面白いのではないかと考えています。IT業界にお勤めの方なんかは、終電直前に退社することが多いわけですから、商業施設が開いている時間に買い物をすることはできません。また、フェイス・トゥ・フェイスの接客に抵抗があるお客様にも喜ばれるかもしれない。

苦い経験を踏まえて、徹底的にやっているからこそ、根拠ある感覚値をお持ちなのだろうという印象でした。


ファストリ柳井会長、変革急ぐ 敵は非衣料 アマゾンも

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ファストリは連結売上高では米ギャップを抜き衣料品世界3位になった。だが2桁台だった増収率はヒット商品不足もあり2年連続で1桁と低成長が続く。ネット通販が急速に伸び、今や米国では米アマゾン・ドット・コムが最大規模のファッション販売会社だ。

「グローバル化とデジタル化が進んだ時代。どこからどんな相手が出てくるかわからない」。柳井氏は周囲にまだ見ぬ敵をも警戒するよう説く。アジア工場で大量製造し先進国で売る製造小売業を構築したファストリも「古い産業になっていく」。目指すのは「情報製造小売業」への脱皮だ。

事業がグローバル化すると客に商品を届けるコストと期間は増大する。無駄を減らすには大量生産体制から脱し、世界各地の客ごとに似合う服だけを提供する、という「個」重視の対応こそが解だと柳井氏はにらむ。

いつの間にかGAPを抜いて衣料品売上高世界3位になってたとは。最近インスタなんか見てても海外に広まっているのが分かります。


日用品から見た物価 付加価値あれば売れる ライオン社長 浜逸夫氏

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「値下げという価格競争は店舗同士の差異化にならないことが分かってきたからだ。値下げは追随され、優位な立場を維持できない。これまで小売りとの商談は単品ごとの価格交渉が主体だったが今はそのような商談はほとんどなくなった。売り場全体を活性化させ、利益が拡大する提案型の商談が主流だ」

――価格以外に求められているモノは何ですか。「付加価値だ。例えばライオンの子供用歯ブラシ。付加価値が消費者に明確に伝わる単価の高い商品がよく売れている。柄の部分が側面方向に曲がることで歯みがき中に口や喉にブラシが刺さる事故を防げる。価格は従来の2倍するが発売以降、前年比で2倍以上の売れ行きだ」

「価格競争を歯がゆく見ていたが、商品価値を認めてくれる環境になったことは素直にうれしい。ライオンが参入している日用品、一般用医薬品の商品単価は前年比2%増で推移していることからもわかるように、デフレではないのは明らかだ」

日用品は生活密着なので説得力ありますし、世の中の観方にキレがあります。デフレでないのは明らかと言い切っています。


メルカリ、フェイスブック幹部をスカウト

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同氏はメルカリ創業者の山田会長兼CEOとともに、米国を中心とする海外事業を軌道に乗せる重責を担う。

スウェーデン出身のラーゲリン氏はNTTドコモや米グーグルを経て、2014年にフェイスブックの副社長に就任。ザッカーバーグCEO直属の幹部約20人で組織する「Mチーム」メンバーの一人として、新規事業開発や渉外などを担当してきた。

流ちょうな日本語を話すラーゲリン氏は、「日本のサービスが海外で成功するのは難しいというジンクスを破りたい」とコメント。山田氏は「グーグルとフェイスブックで培った経験と人脈を生かし、世界で成功する上で我々に足りない部分を補ってもらいたい」と述べた。

朝から多方面で話題になっています。山田さんの採用交渉力がすごく高いということでしょう。


ウーバー 危うい企業文化 不祥事頻発、創業CEO休職か 急成長の陰、負の側面露呈

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問題の原因はウーバーの好戦的な姿勢にあると指摘される。手段を選ばず競争に勝とうとする社風のことだ。昨年末には米カリフォルニア州で当局に届けず自動運転車の相乗り実験を始めた。幹部は「ルールはこうやって変えていくものだ」と話す。規制に縛られて開発が遅れるのを嫌い、あえて届け出なかった。

管理や成熟を嫌い、体制に反抗を続ける若さが残る。それが良い方向に出た初期のウーバーは運送サービスに「分け合う」考え方を持ち込み世界を変えたと評される。

ただ負の側面を改善する道筋は見えない。熱心な慈善活動で知られる米セールスフォース・ドットコムのベニオフCEOに「ウーバーに心はあるのか」と指摘されたこともある。シリコンバレーでは有力ベンチャー創業者は「メンター」と呼ばれる先輩起業家の助言を受ける。カラニック氏にはそうした人物が見あたらない。

規格外のアウトローという感じですが、それも限界でこれから統治段階に入っていくんでしょうね。