鈴木氏退任後のセブン&アイ どうなる創業家ガバナンス

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO99762900X10C16A4TJC000/

「創業者のトップ交代は難しい」。イトーヨーカ堂を創業した伊藤氏の言葉だ。65歳で鈴木副社長(当時)に社長を譲るつもりが、踏ん切りがつかぬまま68歳に。そこに総会屋事件が起こり、期せずしてトップ交代となる。ダイエーもセゾンも業績失速で個性派の創業者が傷つきつつ退場した。両トップとも、そこに至るまでにあった引退のチャンスを逃したとの見方がある。ヨーカ堂だけが業績好調のまま、突発したピンチを進化の好機に生かしたわけだ。

経営者としては引退したが一定の株は持つ。大株主だが純粋な投資家とは違う。そんな創業家は、会社や経営者とどういう関係であるべきか。伊藤氏はかつて「漬物石」に例えた。ガバナンス(統治)の要との意味だと解説するが、同時に「その振る舞い方にお手本はない」とも語っている。

近年創業者や創業家メンバーが現役社長の去就に関わろうとする例が目立つ。「創業者(家)ガバナンス」との新造語も耳にした。カリスマ性を持つ先輩かつ大株主の判断に、薫陶を受けたトップが重みを感じるのは自然だろう。だが創業家の関与が皆の納得する「正当性」を備えるかどうかはまた別問題だ。

創業家ガバナンスという新造語が今回の鈴木氏退任でより関心事として取り上げられるようになりました。