父から逃げて変われた 私は私、答えは一つじゃない ディー・エヌ・エー会長 南場智子さん

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http://www.nikkei.com/article/DGKKZO04944640W6A710C1TCL000/

とにかく父が怖かった。地元・新潟で石油卸業を営む経営者で、まさにボス。父に伺いをたて父が決めたことが絶対という家で、大学の学科も父の言葉に従った。父から離れたい一心で大学4年のとき米国に留学した。留学枠は狭き門だったが、それが勉強するモチベーションになった。

米コンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーで働く先輩に誘われ、説明会に行ったら格好良かったので試験を受けた。賢そうに話すのは得意だったので受かってしまった。卒業後は新潟に帰る約束。非常に緊張して電話をした。すると意外にも「受かったのか。おめでとう」と。実は留学中、ほぼ毎日父から手紙が来て、私も手紙を書いた。その時初めて父を好きかもと思った。父も私が大人になったと感じてくれたのではないか。

採用の際にすごく大事にしているのが「思考の独立性」。私は父の“支配下”にいて自ら考えなかった。親の言うなりという人は少ないが、先生や友達、マスコミなどいろんなものに支配され思考の独立性を失っているように思う。会社も、会長や社長が「答え」だと思ってしまうとバランスを欠いた組織になる。自分で考えて答えを導き出す訓練を積む必要がある。

意外な親子関係でしたが、怖い父の存在があったからこそのモチベーションであり強さなのだと納得しました。