人件費を考える 同一賃金の壁に挑む AOKI、熟練パート厚遇 ベル24HD、正社員登用

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO13896500Z00C17A3DTA000/

「同一労働同一賃金」。パートやアルバイトら非正規社員の時給を正社員並みに引き上げたら、企業業績にどんな影響が出るか試算した。結果はさんざんだ。人件費の膨張が利益を大きく押し下げ、26社が経常赤字になる。

紳士服チェーン「AOKI」。最も接客に優れた「ゴールドスタイリスト」と認定された人、5人に1人がパート社員だ。報奨金がパート代に上乗せされる。パートは全国で約3000人。1990年代は3割足らずだったが、人件費削減のために比率を高めてきた。「成果向上につながる待遇改善を急ぐ」(人事部の佐々木次長)といい、昨年には時給を地域限定の正社員と同じ水準に引き上げた。

賃金の安い地方に拠点を置き、そこで非正規社員を雇うコールセンター業界。ベルシステム24ホールディングスはそんな常識を破り、非正規の正社員登用に乗り出した。人手不足で非正規の賃金は上がるいっぽう。時間とお金を投じて教育しても、途中でやめられてはもとがとれない。だったら「正社員として長く働いてもらったほうが、コストを吸収できる」(柘植社長)。

単純計算ですが、同一労働同一賃金で小売り・外食の利益の4割が吹き飛ぶというのは衝撃です。