電通 職場変革、効果と戸惑い 違法残業で初公判 要望断り10時退社 しわ寄せ下請けに

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「事件前には考えられないほど勤務時間が減った。退社後、ジムに通うようになり、体調も良い」。営業担当の30代男性社員はこう話す。午後10時の退社時間を守るため、取引先の急な要望にも「今日中の対応は難しい」と謝ることが増えた。

クライアントの期待には応えきれていないと感じる。男性は「長時間かけてアイデアを練るのも難しくなった。効率重視の働き方には弊害もある」。実際、他社に仕事が奪われたこともあり、所属部門の売り上げは落ちている。

都内の女性(24)は今春、体調を崩し、新卒で入社した広告会社を辞めた。電通の下請けが大半で、同社の社員と一緒に働くことも多かったという。「ただでさえ忙しいのに事件後は電通が引き受けられない分をカバーするため、仕事の負担が急増した」

同盟通信の広告代理店部門が戦後、独立したのが現在の電通という背景も理解しておく必要があります。