ジョブズ劇場 破壊と創造 アップル、音楽・携帯のみ込み再起 常識縛られず時流つかむ

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO11051170U6A221C1TZG000/

経営陣と対立しジョブズがアップルを追われたのは1985年。高性能コンピューターを手がけるネクストを設立したが、なかなか軌道に乗らない。身売り寸前まで追い込まれた。CEOとして復帰したのは97年。常識破りの連続だった。「アップルが勝つために、マイクロソフトは負けなければならないという考えを捨てよう」。マイクロソフトを後ろ盾に経営不安が和らぎ、巻き返し策を練る余裕が生まれた。名より実をとったといえる。

飛躍への切符はiPodだった。世界的ヒットはシンプルなデザインと操作性だけでは説明できない。ジョブズはレコード大手をくどき、音楽配信サービスを始める。1曲99セントのバラ売りは、消費者に新たな音楽の楽しみ方をもたらした。

すべてをジョブズの功績にするのは乱暴だ。「地位の高い人ほどハードワーク。事業について細かく把握していた」。12年間、アップル日本法人で働いた梶原健司はそう証言する。現CEOのクックも、1年前に見たプレゼン資料の細かな数字まで記憶し社員に問いただしたという。職人気質のデザイン責任者のジョニー・アイブら、モーレツな仕事ぶりでジョブズの期待にこたえるドリームチームが経営層に生まれ、アップル再生をけん引した。

知らない話もありました。そして改めて才能バランスが社会ニーズと一致した点が大きかったのだと思いました。