眠る本 社会に生かす 古本ネット売買、社会貢献も バリューブックス社長 中村大樹さん(34)

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大学1年生、ニューヨークに住む高校の先輩の元に1カ月滞在した。同時テロの半年後で、若い日本人のカメラマン、雑誌編集者、画家らが訪ねてきては話し込んだ。「華やかに見える彼らも、部屋には本がたくさんあって勉強していた」。中村さんはそれから本田宗一郎や井深大など、日本の高度成長を支えた経営者の本を熱心に読むようになる。

4年生になって就活をするのが怖く、そのまま卒業した。引きこもりの暗黒時代から抜け出そうと、毎日通ったのがジュンク堂書店だ。副業の本を店で積み上げて読み、ネットでの売買に興味を持つ。古書店のブックオフで買った100円の本をネットに登録すると1000円で売れて、病みつきになった。

知人の社会起業家らと話す中で始めたのが「チャリボン」だ。古本を送ると、買い取り相当額がNPOや大学、自治体へ寄付される仕組み。11月までにのべ13万人から1456万冊の本が集まり、寄付額は3億2000万円。「リアルに本に触れ合う経験も大切」と、上田市内に古い商家を改築したブックカフェや小さな図書館も開き、書店がない地域などを巡るブックバスの運行も始めている。

ビジネスの原点やきっかけが身近でした。しかし最初からすごい成長ですね。寄付額も凄い。