原発の安全 責任重く 他の訴訟 影響未知数

http://www.nikkei.com/article/DGKKASDG17HIK_X10C17A3EA2000/

前橋地裁の判決が「責任あり」とした根拠の一つが、2002年に政府が地震学者の見解をまとめて公表した地震に関する長期評価だ。三陸沖北部から房総沖にかけてマグニチュード8クラスの地震が一定の確率で起きる可能性を指摘した。

巨大津波を予測して、非常用電源の確保などの対策を取っていれば事故は防げた、という理屈だ。ただ訴訟で国と東電側はこの長期評価について「多くの学者から異論が唱えられ、科学的知見が不十分だった」と反論している。

前橋地裁の裁判官は福島県の原告宅を検証するなどし、国と東電に厳しい判断を予想する司法関係者もいた。あるベテラン裁判官は「国の予見可能性を認めた点は非常にインパクトが大きい」としたうえで、「各地の同種訴訟を判断するのはあくまで個別の裁判官。ほかの裁判を左右するわけではない」と冷静にみている。

長期評価のリスクに対する見方が国と東電、前橋地裁とで分かれたというのがポイントだと捉えました。