「セクハラ」CM炎上中 価値観の多様化見逃す

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO08858620X21C16A0TZD000/

女性に関する表現を巡り、「炎上」現象が増えている。動画だけではない。2014~15年には、地方自治体などが胸を強調した女性キャラクターを起用して相次ぎ炎上した。厚生労働省が公開した漫画は、年金を維持するため「子どもを産もう」と受けとれる内容に批判が集まった。

一連の内容には2つの要因があると、東京大学の瀬地山教授(ジェンダー論)は分析する。1つは容姿や年齢など「性」の極端な強調だ。もう一つは性別分業の意識だという国や自治体が「女性は養われ、子を産む存在」というような性別分業を想像させる表現をするのは「完全にアウト」(瀬地山教授)だ。

広告媒体の変化も影響する。CM総合研究所の関根社長は「近年増えているネット広告は、きわどい表現になりやすい」と話す。炎上が必ずしも「社会的正義」とは限らない。表現の自由もある。ただ、セクハラについては同じ構図の炎上を繰り返している。山口講師は「炎上するとコンテンツを取り下げて終わりになってしまう。何が問題なのか社会的な理解が深まっていない」とみる。

多様な立場の視点が必要ということですね。海外では、広告を見て様々な立場の人がどう感じるかを調べるのに多額の費用をかけるそうです。