強いAI、弱いAI

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO16531430X10C17A5EN2000/

前世紀の末ごろ、ICTが世界を変えると、多くの投資が行われた。だが、その投資を業務効率化、そして収益の改善に結びつけた日本企業は少ない。日本では日本特有の雇用慣行の下、従業員を簡単に整理できないことから、ICT投資による大胆な業務プロセスの見直しなど、欧米企業のようなことが行われなかったからだ。

AIだIoTだといった言葉が躍っているのは日本だけなのだ。欧米では、単にコンピューター化とかIT化として議論が行われている。現在、実用化が進むAIは、いわゆる「弱いAI」というもので、かつて作業のオートメーション化、業務のコンピューター化といわれていたものの延長線上にある。人間の知性と同じ機能、すなわち知能をもつ「強いAI」とは全く異なる。

AI機器メーカーや経営を知らない学者の「甘言」に惑わされて強いAIがあるかのような幻想にとらわれて投資をすると、経営判断を誤ることになりかねない。経営者の判断を代わってくれるような強いAIなどないということだ。

AIやIoTといった言葉が躍っているのは日本だけで、欧米では単にコンピューター化とかIT化として議論が行われているとのこと。