プーチン流の国民掌握術 大衆味方に強める大国志向

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO87199350T20C15A5TZD000/

市民との行進の場で、大統領は「父は何百万人ものごく普通の兵士のひとりにすぎなかった」と繰り返した。自らも「皇帝」のような世離れした存在でなく、苦難の末に祖国を勝利に導いた無名の多くの兵士や市民の子孫だと強調することで、愛国主義に共鳴する大衆との連帯感を演出したようだ。プーチン流の国民掌握術といえるだろう。

プーチン氏が初めてロシア大統領に就任してから、今月でちょうど15年。国営テレビは先月末、特別番組「大統領」を放映した。この中で大統領が強調したのも「私はいわゆるエリート層に属したことは一度もない」だ。「私自身が大衆の一部だと感じている」と語り、国民との連帯がいかに重要かを唱えた。常に国民に寄り添い、偉大な祖国のために奮闘する指導者のイメージを誇示する意図がここにもうかがえる。

プーチン政権は従来、国民生活の向上や秩序回復を求心力の糧としてきたが、肝心の経済は長らく低迷が続く。そこで政権は「より愛国主義、帝国主義的な路線で新たな正統性を築こうとしている」と政治評論家のウラジミル・ルイシコフ氏は警告する。現に国際的に非難を浴びるウクライナ領のクリミア半島の編入は、国内で熱狂的に歓迎され、大統領の支持率を跳ね上げた。ソ連時代への郷愁もあり、国民の多くはもともと大国願望が根強い。大統領が「ロシアは偉大な核大国」と公言するのも、大衆の琴線に触れるからだろう。

求心力の維持がこれまでは経済だったのが、その低迷を背景に、帝国主義路線に変わってきている様子。国民の多くも大国願望が根強いので、やはり恐ろしさを感じます。


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