朋は同級生、友は同僚 阿辻哲次

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO17227510S7A600C1BC8000/

「朋有り遠方より来る、また楽しからずや」。論語冒頭にある有名な文章だが、ここではいまの「友」でなく、「朋」という漢字が使われている。これについて『論語』のある注釈は、「師を同じくするを『朋』といい、志を同じくするを『友』という」と説明する。「朋」は学校の同級生、「友」は会社の同僚、ということにでもなるだろうか。

「朋」は《月》が並んでいる形になっているが、この《月》は《貝》が変形したもので、「貝」は古代においては財産のシンボルであった。「朋」は多くの財宝を意味する文字だったのだが、やがて「友だち」という意味で使われるようになったのは、「朋」が「鳳」と同じ発音であったからだという。鳳は地上に平和が実現された時に出現する想像上の鳥とされるが、画数の多い漢字なので、「鳳」のかわりに、「朋」で表すこともあった。

鳳は鳥の中の王様であって、大勢の家来がつきしたがう。中国最古の『説文解字』は「朋」と「鳳」を同じところに配置して、「鳳飛びて群鳥従うこと、万をもって数う、ゆえにもって朋党の字となす」と記している。朋(=鳳)が飛びたつと、1万羽以上もの鳥があとにつきしたがう。それで「朋」の字に「朋党=仲間」という意味ができた。

自分の名前に入っている字なので確かと思われる由来を知って、意味深く感じる記事でした。