日銀、揺るがぬ物価予想 「期待頼み」なお危うさ

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これまで物価上昇に寄与してきた円安効果がこの先、はげ落ちていく。日銀もその点は認めている。市場の予想と大きく違うのは秋以降、物価上昇の勢いが再び強まるとみていることだ。人手不足などからモノやサービスの需給が引き締まるほか、企業や家計に「先行きの物価が上がる」との見方が強まる。予想インフレ率(インフレ期待)の高まりだ。

クレディ・スイス証券の白川浩道チーフエコノミストは消費増税を機に収入の目減りを補おうと主婦層が職探しを始めることもあり、賃金が上がりにくくなると読む。野村証券の水門善之エコノミストは「人手不足→賃金上昇」の流れが1990年代に比べ弱まっている可能性があるという。バークレイズ証券の森田京平チーフエコノミストは「実質成長率を下方修正するなかで物価を変えないのは疑問」と語る。

15日の記者会見。黒田東彦総裁は夏場の物価上昇率について「1%割れはない」と繰り返した。先月に「1%近傍まで縮小」と話し、市場に予想下振れの臆測を生んだことを嫌った。物価予想を変えないこと自体が予想インフレ率の上昇を促すと踏んでいるフシがある。もし夏場を底に物価上昇率が高まらなければ、日銀シナリオは一気に瓦解するもろさをはらむ。

今後も黒田総裁の発言に注目ですね。


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