円安でも輸出伸びぬ謎 高級車、値下げ困難/家電、競争力低下 世界需要、盛り上がり欠く

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低迷の原因は大きく2つある。ひとつは輸出を引っ張ってきた自動車や電機産業の構造変化だ。自動車各社はリーマン後の超円高を受け生産拠点を海外に移した。影響はてきめんで、13年の自動車の輸出数量は07年と比べ3割弱も減った。この流れは足元まで続いている。今年1~7月期は円安で自動車輸出額は前年同期比5.1%増えたものの、数量は同1.4%減った。

テレビや携帯電話など電気機器の輸出額は07年から13年までに3割も減った。自動車と異なり、海外生産比率はほとんど変わっていない。日本総合研究所の山田久氏は「日本企業の競争力低下が主因だ」と指摘する。

輸出回復が鈍いもう一つの理由は、世界の需要の盛り上がりが弱いことだ。IMFによると、世界経済の成長率は07年の5.3%に対し、14年は3.4%にとどまる見通しだ。シェールガス産出に伴い製造業が米国内に戻り、輸入が増えにくくなったとの見方も一部にある。日本にとって中国と並ぶ輸出先である米国の輸入が伸びなければ、円安でも日本の輸出は増えにくくなる。

円安なのに輸出が伸びないのは輸出を引っ張ってきた自動車産業が(主に大衆車の)生産拠点を海外に移したこと、電気機器の競争力低下、世界経済の成長率鈍化との見方。


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