インドネシア 地方背信で成長失速

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO04080220W6A620C1TZN000/

大統領の怒りには理由があった。中央政府が地方のインフラ建設などのために支出し、すでに渡した資金を、地方自治体が使っていなかったのだ。ジョコ氏は、中央政府が支出さえすれば速やかにインフラ投資などに回って成長に寄与すると思っていたが、実際は違った。ここに予期せぬ成長減速の要因があった。

インドネシアは地方自治体の首長の権限が強い。たとえ大統領の指示があっても、独自の判断でインフラ開発の可否を決められる。野党出身の首長も多く、簡単に政権の意向に沿って動くとは限らない。

スハルト政権時代の行き過ぎた中央集権への反省から、インドネシアは地方分権が急速に進んだ。自治体による行政サービスの展開は、民主主義の定着と進展に役立った。だが、インフラ開発など中央政府主導のプロジェクトが滞るなどの弊害も生じた。GDPの失速は、こうしたインドネシアの構造的な問題を浮き彫りにした。

スハルト時代の中央集権の反省から地方分権が進んだことで、地方自治体の首長権限が強いという構造問題があるとのこと。