未来からの警鐘 展望なき教育投資 有能な人材 どう輩出

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO23225960X01C17A1EE8000

国が毎年、文教関係に充てる予算は4兆円程度。公的な教育支出は足りないとされるが、財務省は先進国の中で遜色ない水準とみる。もっともこのうち1.5兆円は義務教育にかかわる教員の人件費に、1.4兆円は大学への支援費にそれぞれ回るので、使い道は毎年代わり映えしない。

今のシステムを前提に予算を増やすだけなら、教育の質はさほど変わらない。高等教育にまで無償化の範囲を広げれば、学生数は増えるが、それで高度人材の育成など生産性向上に直結するわけではない。人口減が進む中、量より質への目配りが欠かせない。

ヘックマン米シカゴ大教授の研究によると、「最も学力や収入を高める効果が大きい」のは就学前教育の充実だという。教育投資を増やす場合、効果まで考慮する必要がある。目標は先端を行く人の増加か、貧困世帯の救済か。政策の目的がはっきりしない大盤振る舞いは避けたい。

教育投資は幼児期が一番効果が高いという点は、国の政策や制度を設計する上でも軸とする必要があると思いました。