丁寧な指導で格差是正 子供の学力 所得・親の学歴に比例 耳塚寛明・お茶の水女子大学教授

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http://www.nikkei.com/article/DGKKZO90036220R00C15A8CK8000/

問題は、社会経済的背景(SES)による学力格差が、子供自身の努力によって挽回可能かどうかである。分析結果に驚いた。確かに子供の学力は努力すれば高まる。しかし、努力の効果は限定的である。SES最下位層の子供が1日に3時間以上勉強して獲得する学力の平均値は、SES最上位層で「全く勉強しない」子供の学力を有意に下回った。

高い成果を上げている学校の特徴として表の7項目が浮かび上がってきた。むろんこれらは共通の要素であって、学校ごとにユニークな他の取り組みが功を奏している可能性もある。しかし共通の要素が確認されたことは、高い成果を上げる学校への道に必須のポイントがあることを意味している。

研究では他にも政策的含意に富む仮説が得られた。同じひとり親世帯でも、学力格差を是正するために有効と考えられる支援策は母子家庭と父子家庭とでは大きく違う。母子家庭には何よりも経済的支援が必要である。また学級規模を縮小する政策の効果は学校のSESによって異なり、低位のSESの学校で効果が著しい可能性がある。このことは一律の教員定数改善ではなく、選択的投資への転換を図るべきことを教えている。

子供の学力格差は、親世代の格差が子世代へと相続され、人生のスタートラインで機会が平等に開かれているわけではない。社会経済的背景(SES)による学力格差について、興味深い研究です。


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