AIで変わる大学教育 学生の読解力こそ重要 国立情報学研究所教授 新井紀子氏

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http://www.nikkei.com/article/DGKKZO99025570Z20C16A3TCQ000/

「中高生を対象に教科書の文章を読めているのか調査した。たぶん半分くらいの生徒は教科書を読めていない。受験生の日本語力が低いといわれてきたが、ここまで低いとは想定していなかった。AIは問題文の意味は理解できず、キーワードの検索などを手掛かりにして解答する。成績の良くない生徒はAIと同じような浅い読み方しかできておらず、それではAIに負けても仕方ない。家の中に新聞や本がないとか、食事時に大人と会話する習慣がないといった状況で、学校だけで言語運用能力を培えるのかという難しい問題もある」

「東ロボくんは昨年、東大実践模試も受けた。世界史の配点26点の論述問題では9点を獲得し、平均の4.3点を上回った。答案に意味不明なところも多かったのに人より良かったのは、人も相当おかしなことを書いていたためと想像される。トップクラスの生徒の言語運用能力は落ちていないという想定は間違っていると思う」

「大学の入り口の状況を改善するには、中学卒業までに中学の教科書を読めるようにし、高校では普通の文章を書けるようにする必要がある。教科書も読めないのにプログラミング教育とか、やっている場合ではない。中学校段階できちんと読むことができれば、いくらでも学力は伸ばせる。それができて初めて、大学での国際化やコミュニケーション力の強化といった取り組みが生きてくると思う」

これはショッキングな調査と提言。読解力は、人間としての深みや思慮深さとも繋がると思います。