タイで「エコカー」出遅れ トヨタ、成功体験が足かせ

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO80467450T01C14A2FFE000/

タイ政府が低燃費・低価格の小型車を生産誘致する「エコカー計画」。トヨタが1期の「ヤリス」を投入したのは昨年10月。認可を得た5社で最後発だ。販売自体は好調で平均月販は目標を4割上回る5500台。だが勢いを駆って2期計画も、とはいかない。「20万台の呪縛」が影を落としているからだ。

エコカーは設備・部品の輸入関税や法人税の減免を受けるため、燃費性能などの一定条件をクリアする必要がある。そのひとつが生産規模。1期計画は5年目以降、2期は4年目以降に年10万台を義務付けられる。1期の開始が遅れたトヨタが2期の立ち上げを急げば、生産義務を負う年が重なってしまう。過去4年半の累計生産が輸出分を含めても100万台程度のエコカー。1社で年20万台はいかにトヨタでも非現実的だ。

障害となったのは過去の成功体験だ。トヨタは1トンピックアップトラック「ハイラックス・ヴィーゴ」、小型セダン「ヴィオス」という商用車と乗用車のヒット車を持つ。エコカー投入はピックアップから乗用車へ、セダンから小型車へという2つの流れを加速させ、自らの首を絞めかねない。「持つ者の強み」が同社をためらわせた。

巨大企業は新事業への参入が遅れるというイノベーションのジレンマということのようです。


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