海外高級ブランド生地作り 縁の下の中小 天池合繊、糸の細さ毛髪の5分の1 I.S.T、ポリエステルで「ウール」

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「パリコレでは今年もどこかのブランドが使っているだろう」。天池合繊の天池社長は事もなげにこう言う。薄手の生地「天女の羽衣」のことだ。取引先には欧州の超高級ブランドが並ぶ。柔らかさの決め手は細い糸。目をこらさないと見えない糸を「見えるようにする」(天池社長)ことから始め、切れないように織る。もとはフィルターなど産業用に開発していたが、共同開発先が破綻したため、自社販売できるアパレルに切り替えた。

機能性材料開発のI.S.Tは、米パタゴニアと共同で登山用肌着を開発した。この肌着の糸に、I.S.Tの独自技術が使われている。糸の構造を大きく膨らませ、同じ見かけで3割以上軽い糸を紡ぐ技術を持つ。ウールはルイ・ヴィトンに採用された実績もある。

シルクを手掛ける山嘉精練は今年2月、パリの生地の展示会に初めて参加した。エルメスやルイ・ヴィトン、ジバンシーなどのバイヤーが同社のシルク生地を手に驚きを見せた。「ドットダイ」と名付けたシルクは一見無地だが、目を凝らすと様々な色が生地の中にあるのに気づく。

日本メーカーからは難しい注文や依頼がなく、海外メーカーが日本の繊維業を強くしているとのこと。