三越伊勢丹、再起へ手探り 20年度 利益目標を下方修正 新通販サイト、4000社招集

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO23218940X01C17A1TJ2000

18年4月をめどに三越伊勢丹ブランドの独自通販サイトを開設し、取引先の衣料品メーカーや食品メーカーに参加を呼びかける。百貨店の店頭では扱わない比較的低価格の商品や自社サイトを持たない企業の商品を集め、三越伊勢丹は販売数量に応じて手数料を得る仕組みだ。

従来の目標は引責辞任した前社長の大西氏が策定した。杉江氏が保守的な見通しに修正したのは前任者の拡大路線と決別するためでもある。だが新目標はJ・フロントリテイリングが中期計画で示した560億円の6割の水準だ。国内証券のアナリストは「Jフロントが脱百貨店、高島屋がまちづくり戦略を打ち出すのに対し、三越伊勢丹には明確なビジョンが見えない」と指摘する。

他社が不動産事業主体の経営への転換を図るなか、杉江氏はあくまで百貨店の立て直しにこだわる。ネット強化はその一環だ。米国では多くの百貨店がネットへの顧客流出に苦しんでいる。だが一方でネット通販の構成比が高いノードストロームは売上高が増えた。ネットと融合を図る戦略は日本でも通用するのか。品ぞろえへのこだわりや丁寧な接客は本来、百貨店が最も得意な分野だ。消費者との接点を再構築しデジタル時代の店舗モデルをどう築くか。

ネット融合戦略は不可欠ですが、単に通販サイトを作るだけでは客は戻らないと思います。大胆でユニークな戦略が必要かと。