夢から生まれた欧州連合 「自国第一」台頭で試練

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO17754140W7A610C1TCL000/

古代ローマ帝国や神聖ローマ帝国などをお手本に、欧州を一つに、という考えは昔からあったが、ユートピアや夢にすぎないと見られていた。形になるのは、二度の大戦で、戦争の恐ろしさを痛感してからだ。

1920年代。日本人を母に持つオーストリア貴族が「汎ヨーロッパ運動」を始める。『クーデンホーフ・カレルギー伝』によると、小国間で争わずに広域経済圏を作れば米国に対抗できる。ソ連の脅威にも共同であたれば平和を保てると考えた。EUの原型ともいえる提案だった。関税の撤廃や共通通貨の創設、共同防衛や憲法草案なども含まれていた。

統合構想がよみがえるのは、第2次大戦後である。米国が経済復興に手を貸すと、カレルギー案とは別に、仏主導の「欧州産業国家」構想が動き出す。提案したのは「統合の父」といわれるジャン・モネだ。戦争を繰り返さないために、国境をなくして、共存をめざす。独仏間の石炭資源と鉄鋼業の国際管理を提案する。ドイツが勝手に資源を使い、戦争を起こすのを防ぐ狙いもあった。

EUの父とも呼ばれる青山栄次郎(クーデンホーフ・カレルギー)この話は知らなかったので驚きでした。