対北朝鮮、初の石油制限 輸出総額の9割が制裁対象 将来の禁輸に布石

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北朝鮮は主に中国から自動車や戦車などの燃料となる石油精製品(主にガソリンと軽油)を年間450万バレル輸入しているとされる。今回の制裁では北朝鮮向けの石油精製品の輸出に年200万バレルの上限を設定。石油関連製品全体では3割の輸出削減となる。

北朝鮮軍が使う石油精製品の量は判然とせず制裁に慎重な中国などとの交渉を経て削減規模をはじき出した可能性が高い。輸出制限が厳格に履行されれば北朝鮮の軍事活動に制限を与える可能性が高い。北朝鮮は国内に製油所を持ち、輸入した原油を加工して軍事目的に使うガソリンなどの石油精製品を作っている。調達した原油で作ることが可能な石油精製品の量には限界があり軍の活動に影響を与えるのは必至だ。

石油を制裁対象に加えたことで、将来の制裁強化にも道筋がついた。安保理の北朝鮮制裁決議は今回が9回目だが、石油供給に規制をかけたのは初めて。もし北朝鮮が核実験やICBMの発射に踏み切れば、米国が制裁を一段強めて石油の全面禁輸を改めて提案する足がかりとなる。

相当な打撃との見方もあれば、効果不透明の見方もあり。将来の制裁強化への道筋はついたのかもしれません。