途上国で画期的な成果 ノーベル賞に大村氏ら 自然の細菌から感染症薬 普及へ米社と連携

9695999993819595E2E79AE5E08DE2E7E3E2E0E2E3E79793E3E2E2E2-DSKKZO9250186006102015EA1000-PB1-2

http://www.nikkei.com/article/DGKKASGG05H72_V01C15A0EA1000/

ノーベル生理学・医学賞に決まった大村智氏は天然の細菌から感染症の薬に使える物質を見つけるという、伝統的な手法で画期的な成果をあげた。膨大な数の土壌細菌を調べ、効果的なものを選び出した。メルクとの共同研究により成果をいち早く薬として世に送り出した点も、日本が力を入れる医学研究実用化の先駆的な例といえる。開発した薬は途上国の感染症対策で威力を発揮している。

キャンベル氏らは同物質を精製し、「アベルメクチン」と名付けた。さらに化学的な改変を加え、より効果的な「イベルメクチン」の実用化につなげた。イベルメクチンは蚊が媒介する線虫によって起きるリンパ系フィラリア症や、ブヨが運ぶ微生物が原因のオンコセルカ症(河川盲目症)の治療薬として普及した。オンコセルカ症はアフリカ南部や中南米、南アジアなどを中心に広がり、失明の主要原因とされる。

マラリアやエボラ出血熱、デング熱をはじめ、蚊などが媒介する感染症の拡大をどう防ぐかは、世界的な課題だ。今回のノーベル賞受賞はそうした問題への解を示す、重要な事例といえそうだ。

「幅広くいろんなことを自分自身が知らなければいけない」「研究者になってからも、どうしたら世の中のため、人のためになるかなと考えてきた」「楽な道を行っても、いい人生にはならない。厳しい道を選ぶべきだと考えている」「資金がないから研究ができないのは言い訳」など大村語録にも注目。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です