「イスラム国」問題の行方 民族・宗派対立の懸念なお

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO20126560Y7A810C1TCL000/

過程で見逃せないのが「『サイクス・ピコ協定』の打破」を打ち出したこと。第1次世界大戦のころ、英国が広大なオスマン帝国の分割支配をフランスなどと交わした密約です。勝手に引かれた国境線を引き直す。中東の人々には、民族の尊厳を取り戻すメッセージとして響いたのです。

イラクでは、長年、少数派だったスンニ派のフセイン政権による支配が続きました。米国が攻撃して政権が崩壊すると、対立してきたシーア派が主導権を握り、大混乱に陥ったのです。シーア派の大国イランはイラクを支援しています。一方、スンニ派の大国サウジアラビアは警戒心を強めています。イスラム国壊滅でシーア派系のアサド政権が延命することは、対立するサウジアラビアとして、面白くないのです。

「イスラム国」に呼応する新世代のテロリストが生まれる可能性もあります。その背景には欧米に移り住んだイスラム教徒やその子や孫の世代には、経済的に恵まれず、社会的な差別という厳しい現実があるためです。

ISに関する最新の池上解説を知ることができました。確かに本質的解決にはなっていないということですね。