9.11から15年 現代史を知り、世界を知る

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO07406750Y6A910C1TCL000/

大学の先生の多くは、学生たちが9.11を知っていることを前提に話を進めますから、学生たちは、「あの先生の話はよくわからない」と思ってしまいます。これは新聞記者やニュース番組の制作者にとっても同じこと。結果、わかりにくいニュースになってしまいます。

米国がイスラム過激派のテロリストに攻撃されたとき、当時のブッシュ大統領は、「なぜ米国が狙われなければならなかったのか」という省察なきまま、「テロとの戦い」を標榜。アフガニスタンのタリバン政権を攻撃しました。アフガニスタンの歴史を勉強していれば、政権を倒せば終わりではないと知ったはずです。

タリバン政権が倒れると、ブッシュ大統領は、アフガニスタンの治安を回復せずに、イラク攻撃に転じます。湾岸戦争で父親のブッシュ大統領が、なぜフセイン政権打倒まで進まなかったのかを推察することのないまま。その結果が、ISの誕生と伸長でした。歴史を知らない為政者は、時として恐るべき災厄をもたらします。

ISを生んだ恐るべき災厄の責任が、歴史を知らない為政者ブッシュ氏にあるという池上視点、なるほどでした。