現代アーティスト 小松美羽さん 過去に向き合い 異形を世に問う

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転機は「解放せし場所」という短大への入学。人から理解されない絵で親を心配させないよう封じていた個性を解放した。「追い求めていた強い線が出せる」銅版画との出合い。「誰が悪く言おうと、描きたいものを描きなさい」と恩師、小川名誉教授の助言も背中を押した。

「描くことは、難しい人間関係から逃げ続けた過去と向き合い、清算するための作業。逃げてきた思い出を見つめ直さないと次に進めない」短大時代の作品には、幼い自分との対峙をモチーフにしたものもある。卒業制作の「ちょんこづいてた頃」は、大きな瞳の異形の生き物が背後から刃物で刺された場面だ。「学校に行きたくなくて、親が諦めるまでトイレに籠城した自分」。

卒業後は画廊のアルバイトをしながら、訪れるキュレーターやコレクターに作品を見せて世に出る機会をうかがった。だが祖父の死を題材にした代表作も酷評された。限界を感じ、故郷に戻る準備を始めた頃、バーに飾られた絵を偶然目にしたプロデューサーに見いだされ、メディアへの露出も急増した。「美しすぎる銅版画家」。初めは嫌いだった呼び名も「美術に興味がなかった人が、私の作品に共感してくれるチャンスを増やしてくれた」と受け止めるようになった。

存じ上げませんでしたがブレークポイントの話など興味を持ちましたし、希望を感じました。