CGにあらず陶芸なり デジタルイメージを立体物に、実像と虚像の境目を問う 増田敏也

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO11137300X21C16A2BC8000/

大阪の下町に生まれ育ち、美大に進学した。専攻したのは金属工芸で、鋳物の作品を作っていた。そのころから考えていたのが、「2次元のイメージを3次元化する」ということだった。そんな発想が出てきたのは、私がファミコン世代であることが大きいだろう。1977年生まれの私は、ファミコンにどっぷりはまった。

ボトルやグラス、鍋、セロハンテープ台、蛇口、コンロ、消火器、三輪車……身の回りのあらゆるものをモチーフにした。原則として作品は実物大で、これまでに150作品ほどを制作した。

実像と虚像の境目があいまいになっている今、「現実を見る」とはどういうことかと考えないではいられない。そんな問いを内包した作品を世に出し、残すことで、自分が生きている時代のリアリティーを後世に伝えたい。それがデジタルの普及以前と以後をともに知っている自分の役目だろうと思っている。

「イメージとは何か」「実像と虚像の境目」「現実を見る」「自分が生きている時代のリアリティー」などハッとするフレーズがありました。