日米経済対話 米、貿易2国間交渉を要求 「TPP11」巡り神経戦

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO15990180S7A500C1M11200/

日米対話は日本とのFTA締結に意欲的なトランプ政権の圧力をかわす苦肉の舞台作りという性格が強い。経済・通商テーマを包括協議する建て付けながら、関税や為替といった際どいテーマを外して米に主導権を握られないようにするのが日本の狙い。

トランプ政権が目指す2国間のFTA交渉に入れば、日本はコメや牛肉をはじめとした農産品の関税でTPPを上回る市場開放を迫られる公算が大きい。日本はインフラ整備やアジア市場の開拓、サイバーセキュリティーといった分野で協力をアピールすることで、FTA協議に向かわないよう時間稼ぎに懸命だ。

日本が考えたのが、米抜きの11カ国によるTPPの発効だ。知的財産保護や電子商取引など高いレベルで合意したTPPにいざ魂が入れば、市場から締め出される米側の翻意を促せる希望も出てくる。仮に日米FTA協議となっても、TPPで譲った以上の農産品関税の譲歩などはできない。こう主張することができれば対米交渉のカードが増える。

日米の通商をめぐる構図が分かりました。TPPや為替を巡る神経戦もこれから激しくなりそうです。