TPP、なお波乱含み 米議会攻防が影響、再否決なら調整難航

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http://www.nikkei.com/article/DGKKASGM13H25_T10C15A6NN1000/

下院は12日の本会議でTPA法案を可決したが、成立に必要な関連の貿易調整援助(TAA)法案は民主党から大量の造反が出て否決された。民主党の造反が膨らんだのは、TAA自体への反対というより、医療保険予算がTAAの財源に回るといった制度の仕組みに対する不満が強いことが主な理由とされる。

共和幹部のベイナー氏やホワイトハウスが理想的なシナリオと考えるのは、週明けに修正したTAAを可決し、オバマ氏にすみやかに法案を送付することだ。TPA法案が成立すればオバマ氏は通商交渉で強力な権限を手にし、TPP交渉の合意に向けて主導権を握れる。

この分離案が通ったとしても、TAAとTPAを一体で通した上院側と溝を埋めるための協議が必要で、決着は大きく遅れる。この単独法案まで否決される事態になれば「出口」が見えなくなり、TPPも棚ざらしになる可能性が強まる。TAA法案が再採決でも否決となれば、オバマ氏の求心力が大きく損なわれるのは必至だ。

TPA(大統領貿易促進権限)は米議会が大統領に与える通商交渉に関する権限で、TAA(貿易調整援助)はTPAに関連して、貿易自由化に伴い職を失った労働者に求職や転居費用などを補償する制度。


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