シンゾウとの距離 真夏の人事 岸田文雄 もがく「公家集団」の長

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「疲れました」。党本部に幹事長の谷垣を訪ねた岸田はこうつぶやいた。派内の期待を一身に背負うプレッシャーと、重要閣僚の責務という板挟みの心境を率直に吐露した。谷垣は「3年半の外相経験は必ず次に生かせる」と励ますのが精いっぱいだった。

今度の内閣改造で安倍の意向に反して岸田が留任を拒めば「ポスト安倍」への道のりは遠のく。安倍の総裁任期延長論を岸田は「随分気の早い話だ」とけん制するが、閣僚の一人は「20年の東京五輪まで冷や飯を食う覚悟があるのか」と突き放す。一方、留任すれば派内の求心力は低下し、不満が高まるのは必至だ。

最近、岸田は周囲に「祖父は宏池会の結成時のメンバーだった」と打ち明けるようになった。来年、結成60年を迎える宏池会の会長としての自覚。それは、戦わない公家集団と揶揄されながらも、多くの首相を輩出してきた伝統派閥への自負心でもある。

ハト派はタカ派の安倍政権では存在感を示せないようです。岸田派と閣僚の板挟みで苦しいところでしょうか。