米大統領令差し止め 権力の暴走に歯止め

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO13089230Y7A210C1TCL000/

議会が強い権力を持つ象徴は予算編成権です。日本は内閣が予算案をつくり、国会の承認を求めますが、米国の大統領に予算案をつくる権限は与えられていません。議会に予算局があるのです。このため大統領は、予算教書を公表し、「こういう方針の予算案をつくってください」と議会にお願いする仕組みです。

これだけ議会が強い権力を持っていると、大統領としても、独自の力を発揮したくなります。そこで駆使するのが行政権。これが大統領令です。大統領令は国民に対する命令ではありません。国家公務員に対する命令です。

議会が強い力を持っているので、大統領は独自に大統領令を出す。でも、それが憲法に違反するなど人々の利益を侵害する恐れがあれば、裁判所はためらわずに差し止め命令を出せる。裁判官のプライドを感じます。三権分立が生きているのだなあと実感します。

米国民主主義の歴史からくる議会と大統領の権限の関係と大統領令、三権分立について理解が深まりました。