EU信任に審判 仏大統領選 マクロン氏「強い欧州で経済回復」/ルペン氏「残留では国民貧しく」

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO16067760W7A500C1EA2000/

中道系独立候補のマクロン元経済産業デジタル相(39)。掲げるのは穏健な融和路線。EUとの関係強化を優先し、「経済を軌道に戻すには、強い欧州が必要だ」と強調した。内政では弱者保護だけでなく、産業界にも配慮し、左派、右派の双方に目配りする。自由経済の重要性を訴え、ドイツと連携を深めてEUの統合推進に意欲的に取り組むほか、法人税を現在の33%から25%に引き下げるとし、企業活動の支援を公約とする。

極右・FNのルペン候補(48)。自国第一を前面に掲げ、「EUのルールに従えば仏国民は貧しくなる」と訴えた。Frexitの是非を問う国民投票の実施を訴えてきた。ルペン氏が自身の支持に結びつけてきたのは、相次ぐテロにおびえる社会の不安だ。厳しい国境管理の必要を主張し、移民も年間1万人に大幅に制限すると強調。経済政策でも保護主義の色彩を強め、輸入品に3%の輸入税を課すことや、政府調達でもフランス企業を優遇するとしてきた。

選挙戦は最終盤に入ってもマクロン氏が優勢を保ち、ルペン氏が苦戦を強いられる構図は変わらなかった。その半面、EUとの距離感やテロ対策、移民問題を巡る仏社会の深刻な分断が浮き彫りになった。

対立軸がハッキリして分かりやすいですが、フランス社会の分断が背景にあることが分かります。