日韓 衝突回避を優先 歴史・安保切り分け 文在寅流に危うさも

https://r.nikkei.com/article/DGKKASGM07H83_X00C17A7EA2000

日韓首脳会談で、文氏は未来志向の関係構築を訴えた。慰安婦問題に関する2015年の日韓合意については「国民の大多数が情緒的に受け入れられない」と改めて国内の厳しい雰囲気を伝えながらも「この問題が韓日両国の他の関係発展に障害になってはならない」と強調した。合意の再交渉も要求しなかった。

融和姿勢にはそれぞれの理由がある。安倍首相は北朝鮮問題で、南北融和に傾きがちな文政権を日米韓の枠組みにつなぎ留めておきたい。悲願の憲法改正を控え、隣国との関係改善は欠かせないとの事情もある。文氏にも、朴政権時代に慰安婦問題の進展にこだわったため、首脳外交や日韓関係全般が滞った教訓がある。中韓関係の悪化も日本との修復に取り組む背景だ。

この関係が長続きするかは予断を持てない。韓国で革新系の文氏はもともと歴史を重視する。慰安婦問題をめぐり「解決の核心は法的責任と公式謝罪」と蒸し返したのも、文氏のかねての持論だ。歴史問題で日本に強硬な市民団体や労働組合などの革新勢力も支持層に抱える。

11月ステータスとしては、トランプさんのアジア歴訪での対応で日韓関係の多難さが浮き彫りになりました。