トランプ現象は突飛か 内向き米国実は昔から

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO02344210V10C16A5TCL000/

米国の歴史を振り返ると、「世界の警察官」を気取った従来の方針が、いつも維持されていたわけではないことに気づきます。その典型が「モンロー主義」です。モンロー主義は、1823年、第5代米大統領のジェームズ・モンローが議会で演説して提唱した外交方針です。南北米大陸以外に関し、米国は干渉しないことを明らかにしたのです。

欧州で第1次世界大戦が勃発しても、米国は中立の立場を取りました。世論の勢いに押されて、当時のウィルソン大統領は参戦を決意しました。大戦後、ウィルソン大統領は、二度と大戦が起きないようにと「国際連盟」の創設を提唱しますが、米議会がモンロー主義を掲げて反対。米国は参加しませんでした。この孤立主義(一国主義)は、第2次大戦が始まっても変わりませんでした。その状況が変わったのが、真珠湾攻撃でした。

米国が孤立主義を放棄したのは、第2次大戦後、米国のライバルとしてソ連が影響力を強めたからです。世界が社会主義化されるのを防ごうと、米国はソ連に対抗して世界に出ていきます。「世界の警察官」を自負するようになっていったのです。

さすが池上解説。たいへん勉強になりました。米国が本来、一国主義であることはあまり知られてないと思いました。