心動かす手紙任せて 元山一マン、古里で「代筆屋」

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山口県平生町の松浦(52)さんは、私信を含め毎年1000通の便りを手書きする。経営破綻した山一証券の元社員。損害保険会社を経て古里に戻った。今の仕事は外壁塗装など住宅関連で、「代筆は趣味で始めた」。

帰郷後に知り合った顧客や営業先に送った礼状が好評で、4年前から口コミで代筆の依頼が舞い込むようになった。サイトを見て最近、代筆を依頼した30代の男性。剣道の昇段試験に合格した喜びを、世話になった恩師に手紙で伝えたいという。どんな文面にするか。男性とファミリーレストランで相談し、その場でさらさらと筆を走らせた。

筆まめの松浦さんが一度も手紙を書かなかった時期がある。山一証券に勤めていたころだ。入社した1988年に日経平均株価は約4割上昇。株式市場は空前の活況に沸いていた。「毎日ノルマに追われ、疲れ切っていた。筆を執る心の余裕がなかった」と振り返る。

山一勤務も糧になっているのだと思います。得意なことが仕事になり、喜ばれるのは理想的です。