皇室典範 誕生の記録 退位賛否は拮抗 戦争責任巡る微妙な空気

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO07000940Y6A900C1CR8000/

1946年、皇室典範の立案を審議した臨時法制調査会第1部会では天皇の生前退位を認める案が出された。女帝と並ぶ大きなテーマだった。憲法学の大家・佐々木京都帝大名誉教授も「退位は天皇自身が決めること。国民が拘束すべきではない」との意見を表明した。退位容認論はいずれも天皇の自由意思を重視していた。

終戦間もないころから昭和天皇の退位がささやかれ、「法的責任はないが、道義的責任により退位すべきだ」という論は説得力をもって受けとめられていた。皇室内にも天皇制を守るため、戦争責任のつきまとう昭和天皇の退位を容認する考えがあった。

皇位継承資格者すべてが就任を拒否すれば、天皇制が成り立たなくなる。よって「世襲による就任は自由意思の介入と調和しがたい」との結論に導いた。極端な想定だが、時代の微妙な空気も作用して「皇位継承の原因は崩御(死去)に限る」ことで決着する。

やはり理解が難しいですが、退位の問題は、天皇の戦争責任という当時の時事問題とも微妙に関連していたというのがポイントだと思います。