心の居場所つくる 「死にたい」苦悩に寄り添う 竹本了悟さん

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竹本了悟さん(40)は浄土真宗系の寺に生まれた。自衛隊は身近な存在で、潜水艦乗りに憧れた。防衛大学校に入学。卒業した春、同候補生学校に進んだ。ほどなく転機が訪れる。米兵と会話を交わした際、戦場の実態を聞いた。「自分は人を殺せるだろうか」。自問自答を繰り返すようになった。出した結論は「退官」。自衛官生活に終わりを告げた。

選んだ道は父と同じ僧侶。夫を自殺で亡くした女性との出会いが転機となる。女性は夫の内心に気づかなかった自分を責め、自身も自殺未遂を繰り返し、酒に溺れた過去を包み隠さず語った。感想を述べようとしても言葉が出てこない。代わりに出たのは止めどない涙。

「苦悩を抱える人の『心の居場所』をつくりたい」と、Sottoを設立し代表に就任した。団体の活動は支援者の寄付金などで運営されており、電話やメールで受け付ける相談は年4千件に上る。同じ思いを抱える人が集まり、食事を共にする場を設けたり映画の上映会を開いたりするのも「『自分は存在してよい』と感じてほしい」からだ。

自分に正直に、そのままにしておかないのが素晴らしいです。年4千件の相談とはすごい数です。